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浮間公園

ファイル 3538-1.jpg板橋区舟渡と北区浮間の間にある浮間ヶ池の周りの公園。

どこか休憩できるところないかなと地図見て見つけて来てみた公園。まるで縁も所縁もなく今日まで知らなかった場所で、たまにはそんなところを散歩するのもいいかなと思い、裏の有料の駐車場に停めて歩いた。

公園は地図で見た通り大きな池を中心にその周りが敷地となったシンプル構造の領域で、近隣の人が憩う公園という感じ。でもその割には人が多いなと感じたのはやっぱり都内の公園だからかな。

まっすぐ池に進んでみたら、岸で釣りをしてる人が多く子供や若い子も親世代も初老の方も色々で、しかもフナとかコイとかの竿ではなくてタナゴ用くらいの短い竿でクチボソ(モツゴ)を釣っているのを見てなんか懐かしくなった。
自分も上野に住んでた子供の頃は親とクチボソとか釣りに不忍池とか行ってたっけ。でもどこの公園も釣り禁止になったりして不忍池とかでも注意されたりしてやらなくなった。まだそういう釣りで休日を過ごす風景があったんだねぇ。

ちょっと釣りしてたおばちゃんに話しかけて釣った魚を見せてもらった。ブルーギルも交じってた。「半分はブルーギル」だそうだ。そういえばあちこちにブルーギルに関する事が掲示されてて、「ブルーギルバイバイプロジェクト」という名で釣り上げたブルーギルは「ブルーギルボックス」に入れてくださいとあった。ちなみに前日は150匹分釣れた(回収した)そうな。

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池を見るとカイツブリがひょこひょこダイブを繰り返してた。中央には小さな島があり、白い袋のようなブイも浮いてて、そこらに野鳥が停まってた。カメラのズームで見たらゴイサギに見えた。そういえばジブリの新作の「君たちはどう生きるか」のポスターはアオサギと言うよりゴイサギだよなぁアオサギはあんなに青くないよな。。なんてぶつぶつ思ってたけど、園内の野鳥のパネルを見たらそこにいたのはゴイサギではなくてササゴイのようだ。夏に飛来して巣作りする渡り鳥だそうだ。まったくシロートでお恥ずかしい。

さて、ゆっくりそのまま池の西岸を南に歩いた。芝生の広場もあって風車もあった。
ちょいちょい池をぞきながら進むと、トンボも飛んでた。このコシアキトンボはずっと飛び回ってるから写真に撮りずらいんだよね。。何て思ってたら、ホバリングで停まっててくれてたり珍しく葉に停まってくれてたりした。東京のコシアキはサービスいいなぁ。

池の南側が都道に面した公園の入り口正面で、その都道の向かいが浮間舟渡駅だった。あーこんな駅前すぐにある公園だったのか。そりゃ人沢山来るわけだ。

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池の南岸の中央は池に突き出たテラスになってて「都立公園開園150周年」という横断幕があった。まぁ全部の公園が150周年じゃないだろうけどね。この公園は古い方なのかな?(1967年開園だそうだ)

公園入口の東側にはコメダ珈琲店があった。ちょっと休憩してこうかなと店に入ってみたら、待ちの客がたくさんいて込み合ってて諦めた。まぁ駅前でもあるから混んでて当然か。

池に戻ると、南東の端に例の「ブルーギルボックス」があった。おお、これか。
フタを開いて覗いてみるとけっこう入ってた。っていうか、、生臭くてたまらん。。これ回収する人はご苦労様だなぁ。

さて、ここからだったら折り返しても一周しても変わらないかと思いそのまま池の東岸に進んだ。
こっちの東岸の方は釣りをしてる人がおらず、魚がいないのかなーとか思って水面をのぞいたら逆に泳いでる小魚がたくさん見えた!あれ?西岸より魚影濃いんじゃないの。こっち側は釣り禁止ってわけでもないだろうに何故?と思って歩いてたら対岸の先の雲から日が顔出して西日が眩しく池も反射して輝いた。あーなるほど、昼間はこっち岸は暑くて眩しいから釣りには不人気なのね。

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小魚は黒い線が見えたのでクチボソだろうと思ってたけど、よく見たらどれもブラックバスの稚魚だった。。え、こんなにブラックバスいるの?ブルーギルよりこっちを心配するべきじゃないのかな。

そして眩しい水面を見るとまだ白いブイの上にササゴイが、、と思ったけど、これはヨシゴイでした。いろんな野鳥が見れていい所だなぁ。

東岸をずっと北上すると中間よりやや北に「さくら草」の解説パネルがあった。なんでも昔はここら辺一帯がさくら草の群生地だったそうで、江戸時代から大正まで歌人にも愛されてた地区だったそうだ。そのさくら草を残すためにこの裏に「浮間ヶ原桜草圃場」というのがるそうだ。へええ。
ちょっと裏にまわってみたけど、もう時季じゃないので閉鎖されてた。
さくら草かぁ。今ではすっかりもっと派手な色の芝桜ばかりあちこちでモテ囃されてるけど、こういう自生の在来種こそ大事にするべきだよね。
池に戻るトコではさくら草の代わりにアジサイが彩りを見せていた。

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そしてこの池「浮間ヶ池大図解」というパネルもあった。写真で見やすく内容細かくおもしろかった。元は荒川から切り離れた三日月湖だったそうだ。昭和3年の地図ではもう池になってたらしい。天然の池だったんだ。でもあの小島は人工の浮島でコンクリとモルタルとスチロールでできてるとか。。
いやぁこういう情報は公園の入り口の方にあった方がいいと思うけど、こういうことに興味持つ人ならぐるっと歩き回るだろうからってことなのかな。こっちまで歩いて周ってよかった。。

池の北東の角は水生植物園になってて流れ込む水路にスイレンが浮き周りに花が咲いていた。
ぐるっと回って池の北の岸は柵で囲まれたバードサンクチュアリということで立ち入れず、荒川の土手手前の道の近くをまわる森の道。ここらにササゴイが巣を作ってるそうなので見てみたい気もするけどそっとしておきたい。
森の中でもパネルはあって、野鳥の写真とか見れた。

ファイル 3538-6.jpgそして一周まわって北西の駐車場側の出口。50分ほどの散歩休憩。のんびりと楽しめた。いいもんだ。
駐車場も夕日の手前の西日が眩しかった。夏至を過ぎたばかりだからここからまだまだしばらく明るいのはとても嬉しい。

いい公園だったけど欲を言うならちょこっと食べれる茶屋的な売店でもあってくれたら嬉しい。昭和の昔ならあったんだろうね。

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