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イヨボヤ会館

ファイル 3356-1.jpg村上市塩町にある鮭の博物館。

前々から来てみたかったトコで、一度来た事はあるんだけど入らずに引き返したことがある。やっぱり来るなら秋の鮭の遡上時季じゃないと勿体ないよなぁ、、とか思ってて寄った事なかった。
今日もまだちょっと時季早いかなぁとは思ったけど、11月くらいに来る事はそうそうないだろうから(それに混みそうだし)思いきって来てみた。

まず、建物は妙に博物館らしからぬ瓦屋根の大屋敷風。ピンクの壁も鮭のサーモンピンクを意識してだろうけど、なんか飲食店みたい。そして入口から見た感じちょっと造りが古くさく(「会館」という名前も古くさく「会」がいらないと思った)あまり期待持てず、それもあって前は退散してた。

入館料600円(JAF割り-100円)で入館。
でも一歩入るとアニハカランヤ。館内は古くささは全然なくて堅さもなく楽しる科学館のような雰囲気だった。
さっそくさかなクンのサイン発見。あ、NGTも来てた。
吊るしてあった塩引き鮭は二年前に干し上げた実物だそうだ。
まずはその奥で村上と三面川と鮭のVTR映像を見たけど、時間かかりそうだったから途中で切り上げた。

奥に進むと「ミニふ化場」というトコが小さい水槽がずらっと並んだミニ水族館になっていた。

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ミニで、水槽内も飾り少なくシンプルだったけど、その分スッキリして魚が見やすくて良かった。
魚は基本淡水魚で「三面川に生息する生物」という標示と新潟県や環境省の「絶滅危惧」の標示が付いたものが多かったけど、何故か(高知と宮崎にしかいない)アカメの幼魚(成魚は海水で幼魚は汽水の魚)がいたりした。アカメは好きだからいいけどね。
他にも裏の公園で今年生まれたという錦鯉の幼魚なんかは、指に寄ってきて可愛かったし、トミヨだけは水草豊富な水槽で優遇されてて面白かった。トウホクサンショウウオも元気だったし、ウナギの水槽は少し長かった。
中央の「ふ化水槽」にはまだ孵化の準備もされておらずヤマメの群れとアユの群れが泳ぎ回っていた。やっぱまだ少し早いよね。

順路どおりに地下に進むと「生態観察室」という大きな水槽の水族館。おおちゃんとしてるじゃん。
一番手前のイワナ、ヤマメ、ニジマスとかの槽はどの魚も喰い合ったようでヒレが欠けていた。静かな水槽ではそうなるんだよね。
次は「鮭の稚魚」とある槽。これが去年孵化した子鮭かな。15㎝くらい?このくらいのサケは初めて見た。食べたらおいしいのかな?白身だからシャケの味はしないんだろうな。

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チョウザメの槽をはさんで、その奥は「人工河川」という地下水を引いた水路を覗く槽で、遡上してきて捕獲されたという鮭が沢山いた!
これはこれは見事に産卵形態の尖った鰭と嘴と模様のサケ達。っていうか、みんなボロボロ。遡上する鮭は関東の利根川でも何度も見てるんだけど、こんなに傷ついてないし白くなってもいないよなぁ。と痛痛しい姿を見てたら、なんかみんな気性荒くぶつかり合ってケンカばかりしてた。。それで傷ついてる?遡上で傷つかない分を互いに傷つけあってる?ボロボロになって生命力使い切る寸前に産卵というのが生き様なのかな。なんか凄いな。

しばらく生き様を感じながら見てたけど、産卵するのはまだまだのようで、もっと見ていたかったけど切り上げて先に進んだ。

この先はそのまま「サーモンロード」という地下道になってて、地下だけど川底の雰囲気の通路でワクワクしながら進めた。
その通路の途中には横に「青砥武平治記念コーナー」というのがあった。村上藩の財政を支えた鮭を安定して獲るための川普請で、孵化場となる種川を引いて活躍した人だそうだ。
へええと流して見つつ、時間も気になってたので先を急いだ。

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そして到着したのが「三面川鮭自然観察自然館」という川の水中を覗ける所。ここはさっきの青砥武平治さんが孵化場として三面川から引いた種川という横の川。流れがないから池みたいな感じだったけど、幾つもの窓が並んで長ーーく見れてスゴイ。パッと見だけで待つことなく魚が見えた。

ここで遡上してきたリアルな鮭が観察できるようだけど鮭の姿は無かった、さすがに少し早かったな。。(さかなクンの絵で産卵する鮭が見れてなぐさめられた)
あちこちに沢山いるのはみんなハヤ(ウグイ)だった。

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元気にチョコチョコ泳ぎ回ってるのはヤマメで、斑点模様がキレイに見えた。けど、逆にハヤはトロく、これってもう寝てんの?ってくらい群れで全然動かなくて不気味だったw
ハゼっぽいのはヨシノボリかと思いきや、カジカっぽいシルエット。(ウキゴリ?)そしてモズクガニもウロウロしてた。(モズクガニよりも動かない魚ってなんなの、、作り物じゃないよなぁ?)

少し見てたけどサケが通る気配もなく、流れも変化もなかった。ここがメインだと思ってたので閉館までの時間ゆっくりするくらいのつもりでいたけど、もういいかと10分くらいで引き返した。

地下通路を戻って、まだ少し時間があるので一応サケ漁の資料展示コーナーも見つつ上の階にも上がってみた。
いや、博物館としてはこっちがメインなのかな。興味なくはないけどジオラマ模型もないので足を止めることなく流して見てまわった。

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二階も資料展示と学習コーナー。閉館前だけにだれもいなかった。。整ってて見やすく、魚のアクリル標本とか昔の鮭缶のラベルゆっくり見たいものもあったけど流して見て上にあがった。

三階が最上階で展望室。でも山が見えるだけでパッとしない眺めだった。川も見えなかった。。

ってとこで一通り全部見てまわって満足。思ったよりもいろんな魚が見れたし、サケもちゃんと見れて、なかなかいい施設だった。最後はTシャツ買ったりして閉館時間4時半の5分前くらいで表に出た。

展望室から見えてたけど目の前のおみやげ店はもうとっくに閉まってた。博物館より先に閉まる土産屋ってどうよ。。

まだ明るいので裏の「村上市鮭公園」も歩いてみた。
川と広場と池の公園で、園内をぐるっと回ってる人工の小川の水がキレイでいい雰囲気。ああ、さっきの鮭の「人工河川」に引いた地下水と一緒の水かな。

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中央の池も水キレイだったけど、泳ぐ魚は錦鯉(黒い鯉も沢山いた)なのがイマイチに思えた。。鮭公園なのに。。いやまぁここにサケというのは無理だろうけど、せめてマスかなんか(アルビノのニジマスとか)に泳いでてほしかったなぁ、、とか思いつつ、そういえばさっき館内で見た「ここで生まれた錦鯉の幼魚」はかわいかったのを思い出して、これはこれで大事にされてそうだからいいかと納得できた。(っていうかマスじゃとられちゃうか。。)
そんな園内の片隅に瓦屋根付きで保存展示されてた木製の船は「下渡の渡し舟」で、平成元年まで使われてたものだそうだ。平成と見てそんな最近まで!と思ったけど、元年はけっこう昔か。

駐車場に戻って、足もとのサケの側溝クレーチングを見つつ車に戻った。

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