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江口寿史 彼女

ファイル 3337-1.jpg盛岡市本宮松幅「岩手県立美術館」で催されてた人気漫画家のイラスト展。
手前の「矢巾町歴史民俗資料館」でチラシを見かけて気になったけど、もう4時半だから無理かなぁ、、とか思ってナビ検索したら30分くらいで行けそうで、6時までだから間に合いそうなので来てみた。

駐車場に停めて入館したのが5時。
まぁ1時間もあれば充分見れるだろうとか思ってたけどアニハカランヤ。思った以上に展示数も多く、ひとつひとつ見てたら時間なんてすぐたっちゃって、時計見ながら留まり過ぎずに流れて眺めて1時間たっぷり楽しめた。

で、写真OKなので撮りまくっちゃった。(僕以上に一点一点じっくり撮りまくってる人もいた)

江口寿史は僕が子供の頃の少年ジャンプの「すすめパイレーツ」から好きだったマンガ家で、「ひのまる劇場」「ストップひばりくん」あたりはコミック全巻もってた。
その後連載不安定になりつつも「NANTOKA NARUDESHO!」などの短編集は秀逸で、マンガ自体面白かったんだけど、描く女性のイラストの可愛らしさも秀逸で、近年ではポスターや扉絵のイラストでしかお目にかからなくなってしまってた。

そんな大好きな漫画家の女性を描いたイラスト展。
入ってみたら、お客も女性だらけで一瞬怯んだ。
けど「40年以上昔からのファン」である誇りをもって負けずに進んだw

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展示はデカいパネルで、等身大やそれ以上の大きさの女性のイラストが並び引き込まれた。
おしゃれと言ってしまえばそれまでだけど、背景も含めて素敵な一瞬のフレームという感じで、凝縮された魅力の芸術だと思えた。

遅い時間でもお客は多く距離とるつもりで飛ばして観て戻ったり、順番通りには見てなかったかもだけど、第二章は「恋慕」という題で懐かしいマンガの原画や扉絵が並んでいた。

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ドライブ先の水俣の道の駅で見かけたイラストも並んでた。
第三章は「素顔」という題で、町の風景と女性のイラストが並んでいた。
どれもこれもこんなに何気ない普通の町も一般女性も魅力的なものなのかと驚くようなイラストで、じっくり観たかったけど時間を考えて流した。

第四章は「艶麗」ワインを持つ女性シリーズ。
いろっぽい人、あざとい人、ふつうの人どれも素敵だった。

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第五章は「青春」音楽とファッション。
「ハイファッションにはほとんど興味がない。ちょっとダサいくらいの普段着っぽい方が好き。」といコメントが掲げられててて頷いた。カブに乗ったジャージの子が一番魅力的だった。

特別展示コーナーには下絵や彩色前後の比較などが並んでた。これは感歎。

第六章は「慈愛」大きなタペストリーが並んでた。青と橙のは吉祥寺の商店街のアドフラッグだそうだ。

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最後はライブスケッチ画とその動画を見て展示室を出た。閉館10分間だったのであと五分くらいはゆっくりまわれたのかも。。ちょっと急ぎ過ぎたかと思ったけど、その分、展示室外のパネルとか物販もゆっくり見れた。
Tシャツとかグッズ買おうかと思ってたけどおしゃれ過ぎて無理無理とあきらめた。

ファイル 3337-6.jpgいやぁ圧巻ですわ。こんなたくさんの女性の絵をどれもこれも魅力的に描けるのは、単に画力の才能だけでなく、女性に対する愛と慈しみとリスペクトであり、素敵な部分を見出して表現する匠の芸術だと感じた。
昔は連載を落とす自分を戒めて手塚治虫のサイン色紙の前で落雷に合うマンガとかも描いてたりしてたけど、これだけの素晴らしい作品を並べてバチなんかあたるわけがない。立派な大先生だと思った。

外に出ると夕日が沈み岩手山がシルエットで見えた。
駐車場に戻ってもすぐには出発せずに、余韻を味わいつつツイッターに感想を呟いた。文字数で「手塚治虫のサイン色紙」のくだりは書けなかった。。
(ちなみにこのツイは翌日100以上イイネ付いて驚いた。何事かと思ったら江口寿史先生ご本人がリツイして下さってた。。イイネはともかく感想を読んでもらえたのかと思えて嬉しかった)

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