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富岡城公園

ファイル 3282-1.jpg苓北町富岡にある城跡。

富岡半島の先の岬の山の上にあるカッコイイ城跡で、天守はない城だけど櫓が復元されている。

二ノ丸駐車場は城の裏側で、石垣の城郭を見ながら真っ直ぐ坂を上ると、連なった左手の石垣塀の先に出丸が見えた。これが三ノ丸かと思ったけどそうではなくて出丸なんだそうだ。

右の石段を上ると二の丸の広場に出た。

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その広場の中央には四体の胴像が立っていた。
二人は鈴木重成の兄弟。天草の復興に尽くした代官だそうだ。もう二人は頼山陽(儒学者)と勝海舟。え、勝海舟とか所縁あったんだ。(長崎海軍伝習所の船で二回立ち寄っただけだけど宿舎の寺の柱に落書きしてたそうだ)

そしてここからは広く目の前の富岡湾の海と向かいの苓北の町が見えた。
富岡湾手前にはユの字型の「富岡の砂嘴」があって面白い地形。穏やかな湾を更に穏やかにしていた。

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そ二の丸の先には台所櫓にしても大きすぎる建物で「苓北町歴史資料館」というのがあった(復元した二の丸長屋だそうだ)。入ろうかと思ったけど、先に上に行こうと取り敢えず通過した。

その先が城本来の正面の登り口らしい。広めの石段が折れて下に続いてた。
本丸にはまた少し石段を上る。やっぱ少しは登るんだねぇ、、と仕方なく登った。すぐ上にあった櫓には「初代天草代官 鈴木重成 資料展示」とあって開放されていた。ここはすぐ済みそうだから休憩がてら入った。
鈴木重成は天草復興の為に減税を嘆願して自刀した英雄。あちこちに鈴木神社が立てられているそうだ。

更に少し上って高麗門をくぐると天守代わりの本丸多聞櫓を復元した「富岡ビジターセンター」に出た。呼吸を整えてから中に入った。

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中は富岡の地形や自然、民族文化、天草の紹介などがメインで城の話は少しだった。そっかビジターセンターだもんな、、っていうか、ビジターの為の案内所が山の上ってどうなの?
管理の人は感じよく軽い質問に答えてくれて、この建物は富岡城の絵図などを参考に外観は忠実に再現した復元建築物、中の造りは想像考察での設計だけどその時期の城建築技術に基づいて造られたとのことで、多門櫓としても見れた。天井などしっかりしてた。
惜しむらくは、案内のビデオはボタン押しても始まらなかった。。聞いてみたら「閉館まぢかなので電源落としました」だそうだ。。まだ5時まで20分以上あるのに帰り支度って。。感じはいいけどその分ラフだった。

ビジターセンターを出て折り返し。来た道を戻った。
高麗門をくぐるとその先の「鈴木重成 資料展示」の櫓はもう閉まっていた。海を背景にした白い櫓がいい感じなので閉じてて写真撮れて丁度よかった。

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けど、二ノ丸に下ってみたら「歴史資料館」も閉まってた。あ、いけね。一番興味あるところを逃した。まぁこの時間に来たのが悪いので仕方ない。
後は本丸の姿を振り返りながら来た道を駐車場に戻った。

ちなみに、富岡城は関ケ原の後の慶長10年(1605)唐津藩の支城として築城、寛永14年(1637)からの島原・天草の乱での攻防を耐えつつ、後に天領となって代官が管理。寛文10年(1670)に城の維持費の負担軽減で廃城。本丸二ノ丸を廃して三ノ丸だけ残して代官所としたそうだ。

あれ?三ノ丸ってどこだ?と思ったけど、三ノ丸は見かけずに駐車場に戻った。
三ノ丸は下の駐車場から登ってきたら寄れたのかな?山の中腹より下のあたりらしい。(案内図にもなかった)まぁ歩かないつもりで意外と歩いてくたびれてたからそれはいいや。満足。

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