鹿島市常広の有明海に面した干潟の海岸。
有明海の干潟は寄ったらじっくり見て長居しちゃう大好物。でも今回はもう日が暮れるからパスかなぁ、、と諦めてたんだけど、鹿島に来たのが6時15分前、ぎりぎり日が暮れる寸前にちょこっと寄れそうだと思って見掛けた案内に従って来てみた。
ら、見晴らし台らしきものがなかなか現れず、それらしい所に到着したのが6時ちょい前。なんとか日のある内にこれてよかった。
現地の案内は「鹿島新籠」となってて、あれ??っと思ったけど、これは「渡り鳥水鳥重要生息地ネットワーク」の登録地としての海岸名ってことだった。
見晴らし台のスロープにある横断幕や見晴らし台の左側にある案内板には「ラムサール条約」の登録湿地として「肥前鹿島干潟」が出てた。
さてその見晴らし台に上がった。
見晴らし台といっても堤防の上にあがれるだけのものだったけど、堤防じたい高かったので眺めはよかった。まぁ見晴らしという言葉に嘘はない。そして、ここ以外にはこういう眺望できる場所はなさそうだった。
案内板を見るとここから見える有明海は左側が佐賀県、正面左が福岡県、正面右が熊本県、右の端が長崎県と四つの県が見れる海。四つは珍しいかも。
さてそして干潟。広ーい干潟。ラムサール的に喜ぶくらいの野鳥はいなかったけど、鹿島川河口の方には干潟を歩く鳥が見えた。ズームして写真撮ると、黒白の分かりやすいのが案内板にあった「ツクシガモ」だな。築紫鴨と書くだけあってこの有明海がメインの飛来地の渡り鳥なので見れて嬉しい。茶色いカモがメスかと思いきや、ツクシガモは雌雄同色だそうでこれは別種。
細長いのは全国どこにでもいるアオサギ、みんな近寄ってて仲良く見えるけど、ズームで重なってるだけで実際はバラバラな筈。
まあ鳥はいいとして、それより手前のこまいやつ。こっちはよく見えなかったので、やっぱり近くまで行こうと階段降りて浜へ出張った。ホントはもう足疲れてて上り下りしたくなかったんだけどね。誘惑に負けた。
ってわけで干潟の寸前から眺めると、こまいボコボコは全部カニだった。シオマネキ?こいつらはこいつらでかわいいんだけど、やっぱムツゴロウが見たいよなぁ、、有明海だしなぁ、、と思いながらカメラのズームをスライドさせてたら、いた!のそーっと歩くムツゴロウ! 夕方はもうお疲れかな?動きが緩慢だった。
最初は見つけただけで嬉しかったけど、だんだん欲が出て、背びれ広げないかな?とか、飛び跳ねないかな?とか、ケンカしないかな?とか、、とか期待してみてたけどペコペコ歩くくらいだった。
ゆっくり見てたら雲間から夕陽の日が差してきてムツゴロウのラメっぽい体も照らされた。
けど、その日差しを最後に日が暮れて陰った。もう帰ろもう帰ろと思いつつ、ついついしばらく離れられなかった。
最後はもっかい鳥を見て、船も見て、広く俯瞰して戻った。
見晴らし台に戻って名残惜しく眺望しつつ、設置されてた双眼鏡はどんなもんかと覗いてみた。
ら、
うわーこれはよく見える。そして覗きやすい双眼鏡だった。
まだまだ動くムツゴロウや背びれ立てたムツゴロウとかもいて、位置覚えてカメラを向けてみたけど、カメラのズームじゃ全然追いつけずボケボケ。サモアリナン。
と、なんだかんだ30分ほど楽しんで車に戻った。ちょこっと見るだけのつもりだったけどやっぱダメね。
でも満足。やっぱ佐賀に来たら干潟見なきゃね。