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臥龍の藤

ファイル 2997-1.jpg銚子市妙見町の妙福寺にある藤の古木。

「千葉県 藤の名所」でGoogle検索してあがってた場所の第三弾。
とはいえ最初から向かって来てたわけではなく到着は4時過ぎ強。時間的にはおとといこっちに来るべきだったのかもね。
駐車場は寺の裏側なのでこの案内板は後から見たもの。車はちゃんと停めて八台というトコかな。駅からも近いし工場見学できる醤油工場のすぐ前ということもあってか、停まってる車よりも歩いてる人は多かった。
そしてやっぱり藤の名所ということもありオープンな印象の寺院で気兼ねなく見て歩ける雰囲気でよかった。

で、
裏から歩いてもまずすぐに藤棚がありキレイに咲き揃っていた。
おお、これは整ってて密度濃くて優雅な藤棚、市街地の寺院は洗練されてて違うなぁと感じた。そして藤棚は囲いがあってその下には入れず脇から覗くだけだったけど、案内に「現在、足利フラワーパーク園長・樹木医塚本こなみ先生による抜本的治療中です」とあった。ってことは治療が終わったら下に入れたりするのかな。

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とりあえず横から覗くだけでもその濃い紫の雰囲気と香りを楽しめて、ゆっくり周りを歩いた。
その藤棚の前には「北辰殿」というお堂があり、案内を読むと、聖徳太子が自らの童子姿を彫った「北辰妙見大菩薩御尊像」という物が奉納されているそうで、なんとこれは源頼朝から豊臣秀吉に伝承され、後に加藤清正が江戸城に奉遷し、多古城の松平氏に伝わって享保元年(1716)にこの寺に奉祀されたそうな。えーなんかスゴイ寺だったのか。知らなかった。(寺には興味薄いもので)

そんな「北辰殿」の前を通って進み左右に続く藤棚を抜けると本殿前の広場に出た。
その本殿の右脇の大客殿と社務所の前にある藤棚には案内板があって、これが「臥龍の藤」だった。

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なるほどこれは立派な藤棚。下の樹を見ると幾柄に別れた幹が昇る龍の如く(正直いえばタコの足に見えたけど)棚に伝って隆盛に広がってて勢いよく花房も濃く圧巻だった。

この「臥龍の藤」は案内によると樹齢七百五十有余年の野田藤。京都御所内から船便で移植されたんだそうだ。
これはこれはと周りを廻って見てまわった。写真を撮ってる他の人達もいろんな角度で撮ってたりして面白かった。

こちらもやっぱり囲いがあって藤棚の下には入れないけど、社務所の入口前は高くよけた棚があって、ここは下に入れて藤の先の青空も見上げられた。
こっちの藤は少し密度薄いなとか思いきや、臥龍の藤の方を見ると続いて繋がってて、なんとこれも臥龍の藤の先っぽだった。広がるねぇ、まだまだ元気だねぇ。

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鮮やかな紫に慣れた目を休めるように、向い側にあった白い藤棚も見てまわってみた。
白い藤ってなんか不思議な感じ。っていうかおいしそうw

そして本堂の龍の彫刻とかも見てまわると、その本堂の脇には「五葉の松」というのが案内付きであって、読むとこれは。薩摩の島津が育てて皇居吹上御苑に献じてたものだそうだ。なんかいろいろあるなぁ。

本殿から大客殿へと頭上に繋ぐ渡り廊下の「通本橋」の下をくぐって表の方に一旦出てみた。
ここを出ると銚子駅はすぐなのでこっちから歩いてくる人も多かった。
で、一枚目にあげた案内板を見て折り返した。(こういう見出し的なものの写真がほしかったので)

また境内に戻って臥龍の藤を眺めてたら、まだ明るいけど四隅のライトが照らし始めていた。あぁ夜もライトアップしてるのか。夜の藤とか見てみたいなぁ。。(それこそ鬼滅の刃っぽい雰囲気だろうねぇ)

そしてもうひとつの井戸の上の小さめの藤棚も眺めながら駐車場に戻った。
藤は、最初の奥の藤と、この井戸の藤、白い藤と、臥龍の藤の四つあってどれも綺麗だった。

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そして藤以外にもいろいろあって、太鼓橋の前には滝が流れてて、これは滝行用のものだそうだ。
なんか見所多く、ベンチもあったりトイレもあったりした丁寧なお寺で好感持てた。どうも寺院というと部外者がフラフラ入っていいものかと不安になるけど、名所となるとさすがだね。

っていうか何度も来てる銚子だけど全然知らなかったわ。
今回はたまたま「某人気アニメの影響で藤の花を見に行きたい」なんて書いたメールがラジオで読まれたりしてたのもあって、嘘から出た誠ってわけでもないけど、口先だけじゃなくてちゃんと行こうとしとかなきゃ不誠実だよな、、とか思って調べた「千葉県 藤の名所」、知らなかったトコに来れて楽しめて良かった。

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