天栄村大里天房の294号沿いにあるカジカ料理の店。
前からこの「カジカ料理」とある看板が気になっていながら、いつも帰りを急ぐような時間に通過してた。
ので、時間に余裕ある今日は寄るチャンス。混んでそうでも怯まず寄ろうと意気込んでたけど、半端な時間だけに他に車は停まってなかった。 逆にやってるか不安になった。
店に入ると妙に広い玄関で左手のテーブル席と右手のカウンターが離れて別れてて、本来は上がって奥のお座敷部屋で食事する感じの店に見えた。そして店の人は出てこず、大きな声で呼んでやっと出てきたので「食事できますか」と思わず聞いた。
カンター席についてメニューを見た。カジカ料理は唐揚げと天ぷらとあったので「どっちがおススメですか」と店の人に聞くと「それは断然唐揚げのほうがおいしい」だそうで唐揚げの蕎麦セットにした。(天ぷらの方が高いのに正直な大将だなぁと好感もった)
で、そのカジカ唐揚げセット。
カジカは小型だけど、六匹と意外と入ってて、奥の方が大きかった。まず一つ、頭から食べてみると、、ん?頭は食べづらく感じたけど身を食べたら全然違ってさっぱり優しく美味しい魚。こんなにクセなくておいしい白身魚だとは意外だった。
そして蕎麦もおいしかったし、面白かったのは魚の上に添えた揚げた稲穂。米粒がポン菓子になってて箸で摘まんでチョコチョコ食べて美味しかった。
店の大将は御高齢に見えるけど結構気さくに色々話してくれた。
カジカは以前は近場に沢山いたんだけどもう最近では獲れなくなって秋田の物を仕入れてるそうだ。「そういえば店の前に水槽があったけど」というとやっぱり以前は泳がせてたそうだ。。10年20年早く寄ってたら見れたのかなぁ。
大将は昔は大きなグループ会社の料理人で都内で働いてたこともあったそうで、そう云う話しも興味深かったけど、いかんせん自分が生まれる前の話で想像が追い付かなかったりもした。
と、いう感じの話しをお茶を飲みながら揚げた穂をつまみながら聞いてゆっくりできた。
この昼食は少し遅めで引っ張り過ぎた感じだけど、米沢や磐梯を素通りしてきた甲斐はあった。
カジカは美味しかったし話も面白かった。
ずっと気になってた店がいい店で良かった。