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三木城跡

ファイル 2719-1.jpg三木市上の丸町にある城跡。

別所氏が築いて本拠とした城で、播磨の騒乱で何度も攻防を繰り返した城だけど最後は秀吉の兵糧攻めで落城。
その後江戸時代初期に廃城になったとはいえ、秀吉の「三木の干殺し」は有名で(ドラマや小説のせいか鳥取よりも何故か有名)訪れる人も多そうだから観光向けの城跡公園って感じかなー 、、とか思って来てみたら、細い道の先の裏山の上の小さな公園という感じのトコで意外だった。
特に駐車場というのはなく、保育園の前の空いた場所に車を停めて歩くと、まずは騎上の別所長冶像があったので一応ちゃんと城跡公園にはなってるようで安心した。

まずその像の裏の塚のようなピークに上った。
その上には別所長冶の辞世の句の石碑があった。ここはなんだろう櫓跡って感じでもなく塚って感じ。眺めは町がよく見渡せた。

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降りたところが本丸跡で広場になってた。
「国史跡 三木城跡」と案内板があり、城の想像図というのを見たらやっぱり今の塚みたいなのは櫓跡らしかった。

その本丸の北の隅に大きな井戸があった。この城の唯一の井戸だそうで、石を落とすとカンカンと音がするので「カンカン井戸」と呼ばれたそうだ。

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とくに禁止とも書かれていなかったので小石を投げ入れてみた。カンカン音がした。けど、普通な感じだった。。

広場の東側も少しこんもりしてて忠魂碑の塔が立っていた。想像図には天守台っぽく書かれていた。別の合案内には「残し石」とあった。天守はあったのかなかったのか書かれていなかったので無かったのだろう。
その忠魂碑の土壇の周りは小さな堀というか細い池があったけど、これは公園の飾りかな。渡って上にあがると石碑や碑じゃないのかわからない石がいくつもあった。

樹を見上げてのんびりしたり、また町を見下ろして、すぐ下を通る列車(神戸電鉄粟生線)を眺めたりして少々のんびり。数千人の餓死者であふれた城跡とは思えない静かな公園だった。(そういえば鳥取城に登った時は途中で気分悪くなったけど、ここでは何もなく平静だった)

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車を停めた広場の前は神社の林になってて、その木の伐採作業?中だった。
廻ってみると神社は稲荷大明神。御剣大神という神石も並んでいた。

神社の林の先の二の丸跡はフェンスで分けられ、廃校のような校舎が見えた。
これは三木高等学校の旧校舎だそうで、廃校ではなくて移転したそうだ。っていうか解体されず再利用されずに残ってるのが不思議。(なんか他に理由でもあるのかな?)ものすごくレトロな雰囲気だった。

と、まぁ半分朝の散歩くらいの城跡歩き。
隣の廃校舎も含めて観光地化されず、でも荒れもせずにひっそりとした所だった。

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