須崎市大谷の須賀神社境内にある楠の古木。
四国で最大の巨樹で国天然記念物の大クスだということで来てみた。
須崎駅前で見てた案内図では場所がざっくりだったので、分かるかなぁ、、と不安もあったけど、ちゃんと表の道に案内板が出てたので曲がるトコもすぐわかったし、村落内も進んでたらすぐわかったし駐車スペースも広かった。
雨は小雨が降ってるのか止んでるのかってくらいで一応傘持って車を降りてみた。
その正面の駐車スペースから樹の全体がよく見えて写真にも撮りやすい立派な樹だった。
木の案内板を見てみると、樹齢は塗られて空欄になってた(うっすら2000年というのが見えた。2000年じゃなさそうなのが判明しちゃったのかな)樹高は18m、幹周16mで90年の全国調査で10位、台風などで主幹が折れたりしてるそうだから今はまた少し違うかもね。
案内板読んでたら手押し車を押して歩いてきたお婆さんに「お店が開くのを待ってるんですか」と話しかけられた。
なんでもこの神社前の売店がこの村落で唯一の売店だそうで店の事情(店の人の家族の話とか、、w)を色々と教えてくれた。過疎化と高齢化で大変そうだけど、ここまで歩いてくるのが日課で楽しみだそうで、のんびりして感じのいいお婆ちゃんだった。
クスノキの話を聞くと「わたしがこっちに来た時からあるから、もう70年以上前からの古い木」だといってた、、70年どころか千年単位の古木なんだけど、こういう実体験からの話しはほのぼのする。
店の開店はいつも11時半だそうだ。。ってまだ1時間以上もあるじゃん。まさか1時間も話しこまれては困るので程良いトコロで「では神社と樹を見てきますので」と言って逃げた。ごめんなさいね。
まず先に須賀神社にお参り。
村の中心の集う場所って雰囲気の神社だけど、拝殿の瓦屋根からススキが生えてて、ちょっと荒れてるような、見方によっては髪かざり的アクセサリーのような可愛らしさからそのままにしてるような、、
いやきっとアクセサリーだろう、、と思いつつ参拝。
拝殿内は賞状や集合写真や絵画や船の模型などが掲げられていた。村での嬉しかった事や大切なことが飾られてるんだね。
そんな神社の由緒とかの表記は境内に見当たらず祭神とかはわからなかったけど、「須賀神社花取賛歌」という歌碑はあった。
樹の案内板にあった巨木の下で行われるという「花取り踊り」の詩だろう。この境内の広場で行われるんだろうなと思えた。
そしてクスノキ。
大きく元気で古いクスのわりには形が整ったキレイな幹の大樹だった。自分が身軽な子供の頃なら登ってみたくなってただろうなー。危ないし国天だから怒られちゃうだろうけど。。なーんて思いつつ上の枝葉を見上げながら幹の周りを歩いてまわった。
この木の前にも案内板があって、こっちにはしっかり推定樹齢2000年と書かれ樹高は25mになってた。これか昭和54年の案内板で道の外のは1995年だから16年の間に測り方が変わったのか折れて低くなったか、こういう表記はあまりあてにならないね。
目で見た迫力と元気な樹の生命力を感じられれば高さはそんなに気にならないけど、樹齢だけはイメージがあるからある程度ちゃんと書いててほしいなぁ。
そして幹の正面の鳥居の前には深い空洞があって、その奥を覗くと祠があって灯りがついていた。
クス神様を祀ってるんだそうだ。
ちょっと狭くデブには半身しか入れなかったけど、、入口で拝んだ。
たぶん須賀神社もこの楠神と御神木を祀るための神社だったんじゃないかな。
とにかく深い洞と元気な枝葉の立派な楠の木だった。
天気はいまひとつでまた雨も降ってきちゃったけど、地元のお婆ちゃんの話も含めて心安らぐいい休憩になった。