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坂の上の雲ミュージアム

ファイル 2707-1.jpg松山市一番町にある「坂の上の雲」をテーマにした記念館。

「坂の上の雲」は司馬遼太郎の書いた歴史小説で、明治時代のこの松山出身の三人を主人公として戦争と文化を描いたもの。
2009年と10年11年の暮れに大河ドラマ特別版の形でドラマ化されたのでそのドラマに向けた大河記念館かと思ってたけどそうでもない様だった。

司馬遼の小説は僕は二十代の頃に読んでハマってた(竜馬がゆく、坂の上の雲、峠、の三作は特にハマった)けど、その後に他のものも読んだりして「小説は小説、描かれた一つの物語で歴史や人物を知った気になるのは恥ずかしい」と感じて落ち着いた。
けど、そのずーっと後でのドラマ放映だったのでもう一回読み返したり(バルチック艦隊の航海は飛ばしたけどw)して楽しめたし、ドラマは丁寧な作りで満足できるものだった。

さてそんなわけで松山のここはとても興味ある場所で、一度来た事もあったんだけど、駐車場が無く警備員に追い払われて以来ドライブで立ち寄ろうとは思ってなくて完全に忘れてた。
でも今日は松山に来て看板見かけて思い出し、近くにコインPでもあったら寄ってみようかとすぐ前の交差点を曲がってみたらあったので停めた。

なーんて来てみたら駐車場あったりしてーとか思いながら来てみたら、やっぱりなくて袋小路。道の入口に「この先行き止まり」とか「駐車場ありません」とか書いとけばいいのにね。

ミュージアムのある場所は城内かと思ったら武家屋敷跡だそうだ。池泉鑑賞式庭園のある立派な屋敷だったそうだ。

そして入口は袋小路の先の国重文の西洋館「萬翠荘」の門を入るのでまぎらわしかった。
入口の脇には「旧管理人舎」という小屋が立っててこれも国重文だそうだ。

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案内図を見るとその「萬翠荘」のまわりには駐車場があるらしく、そっちに停めてこっちに来てもよかったのかな?とも思ったけど、そっちも見てる時間も興味もないし普通に考えてダメでしょw
建物も見ずにその庭の植木で戯れる愛らしいメジロだけ眺めてミュージアムに歩いた。

入口はスロープの先の二階の裏。入館料は400円(JAF割-80円)写真は禁止とあるもの以外OKだそうで俯瞰もOKだそうだ。

館内はその三角の辺に沿ってスロープを廻る螺旋式の面白い建物で、、ドラマ出演者などのコメントパネルの展示などを読みながら回って登って展示を見た。

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で、ロシアの軍艦の模型もあった。おお!バルチック艦隊!と思いきや黒海艦隊の戦艦ポチョムキンだった。。
なーんだぁと思いきや、ちゃんとバルチック艦隊の戦艦ボロジノの模型もあった。こっちの方が黒くてカッコよかった。100分の1の細かい作りで見入ってしまった。
こんな欧州世界の精鋭たるバルチック艦隊をアジアの端の島国の軍艦が奇跡のような完勝で叩きのめしたんだもんなー凄いよなー(そりゃいい気になって軍事国家突っ走っちゃうよなー、、)

以前、甥を連れて横須賀の三笠を見に行った時に「サッカーでいえばアジア予選を勝ち上がって始めてワールドカップに出たような国がいきなりブラジルに4-0で勝っちゃったくらいの快挙」と表現して驚かせたけど、我ながらいい表現をしたといまだに思い返すw

他にも釣島灯台の模型もあって官舎の寝室まで作られててこれもじっくり見れた。

「自由に遊んでください」コーナーでは明治のスゴロクがあったり、古写真の立体ステレオスコープがあったりして、空いてたから手にして楽しめた。

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それと「日本馬の高さを体験しよう!」というのもあって、日露戦争時の陸軍騎兵隊の乗ってた日本在来種の馬の高さのものがあったので、鞍にまたがってみた。(空いてなきゃ恥ずかしくてできないよねw)
日本の馬は低くてポニーで戦闘に不向きなんて聞いてたけど、ぜんぜん高い視線で意外だった。そして丁度窓の正面には萬翠荘の館が見えてたので、まるで伊集院少尉にでもなった気分で楽しめた。

あとは三角内側の本編背景の資料展示などは少々時間を気にしてさーっと流して見てまわっちゃった。勿体ない事をしたと思うけどじっくり見てたら幾らでもじっくり入れそうな気がしたので。(最後の正岡子規のコーナーは完全に素通りだった。。)

そんな中で「おお!」と思ったのは新聞連載されていた「坂の上の雲」の挿絵入り全書面を並べた壁。あーこんな感じで短い一話一話を掲載されていたのか―と足が止まった。連載で見てたらバルチック艦隊の下りはさぞかし長ーく感じただろうなぁ。。

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そして四階でアンケート用紙を書いて出したら、定規になる栞の記念品をいただけた。館の人も丁寧で印象良かった。
最後に入口受付で見かけてたマンホールカードをいただいて外に出た。
そのマンホールは一回の自転車置き場の前だそうでそっちにおりた。

明治時代に近代文明国家の坂を駆け上がってその上の雲をつかむ勢いで発展した日本は、暗くてキツイ軍国の山を登って滑落してしまった。。
そして戦後また崖をよじ登るくらいの勢いで這い上がって雲をつかむ気分になれた日本だけど、今度はゆっくり底なしの坂を下っているような気がする。
でも、空も景色も下り坂の途中くらいが一番眺めいいもんだよね。今の眺めを楽しんで、下りきらないところで程よい尾根を見つけるように進んでいきたい。(と、この年で言ってもしょうがないけどww)この点景は前置きが長い分、締めの文も長くなってしまったか。。

館を出ると少し急ぎ気味に駐車場に戻った。
あ、そういえば建物の写真を撮ってなかったかも、、とか思って通りの入口で振り返って看板だけでもと写真撮っといたけど、入る前にちゃんと撮ってたわ。
そして路面電車の通る前の道を渡って駐車場に戻った。松山市の路面電車はこのオレンジが基本カラーなのかな。よく見かけた。

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そういえば順番逆になっちゃったけど、ミュージアムに着く前にこの道でSL型の路面電車「坊っちゃん列車」が通るのを見て写真撮ってたので最後に掲載。
夏目漱石は10代終盤の頃にハマってて「坊ちゃん」も勿論読んだ筈だけど全然覚えておらず(三四郎の方が憶えてるかも)、この坊っちゃん列車のモデルの汽車の描写もとうぜん記憶になくあまりピンとは来ないんだけど、こういうのが街を走るというゆとりと所縁のものを大事にする感じがいい街だなぁと思えた。

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