稲敷市阿波の125号沿いにある神社。
ちょっと辺鄙な森の中にあるわりには大きくてしっかりしてそうな神社で、前から前の道の125号を通るたびに気になってはいた。
その駐車場にそばうどんの店を見かけたのでここで食事して行こうかなというつもりで寄ってみた。
けどもちろん食事の前にお参り。
階段の灯篭も大きくてごつかった。
赤い二の鳥居をくぐると境内入口の神門の前にいろいろな説明があり、
「参拝前にお受け下さい」と、御種銭、碁石御守、兎歩御守、悪縁切土器、悪縁切人形などがそれぞれ初穂料とともに表示されていた。
んーそれぞれ千円以上でなかなかやり手の神社だと思った。
何も買わずに門をくぐって境内に入った。
門からして装飾豊かだったっけど、中もなかなか濃い空間で、なるほどこりゃ集金も納得の彩りだった。
怯むことなく進んでみると、入って来た門より立派な「麒麟門」という門があった。
装飾の彫刻も色彩豊かで堂々たる門。こっちが正面だと思うけど閉まってるのは何故?(江戸から見て鬼門の方角だからだそうだ)
そして社殿の拝殿。こちらも豪華絢爛。
何度も火災にあった社殿は文化13年(1804)の再建で平成18年(2006)に復元修復したそうで、なるほどキレイなわけだ。
神社は神護景雲元年(767年)の創建で、江戸時代になって家康の参謀の天海が江戸の鬼門守護社と決めたので幕府の誉高く「あんばさま」との愛称で一般にも親しまれ参拝者も多かったそうだ。
なるほど、東照宮っぽいなぁと思ったわ。
境内には「厄除のかわらけ御納処」とか色々あって、ひとつひとつ見るには忙しく脇の末社前の回廊まで派手派手だった。
「撫桃」という撫でる桃の石も並んでてこれだけ撫でてみた。
裏の本殿もやっぱり豪華で、その周りの塀にまで彫刻が並んでた。
その奥には「三郎杉」という樹齢400年の御神木の杉がありその前には「水占石」というのが並んでた。(裏の森にも樹齢1000年の御神木の「次郎杉」というのがあったらしい。長男の「太郎杉」は江戸時代に焼失したそうな。大きな杉があるから大杉神社なんだとか。)
なんか、ゴテゴテしてて賑やかで見てまわってて疲れちゃった。
耳の具合が良くないせいもあってか、目がくらむような神社で、普通にお参りした後はサーっと回ってみるだけで出てきちゃった。
門を出て濃厚な彩りから解放されたかと思ったけど、フト見ると脇の奥の社務所の建物にまで彩色の彫刻が施されててげっそり。御利益より神社の利益のほうが大きそう、、
そして、当初の目的のそばうどんの店で食事しようか、、と思って戻って来たけど、なんかもう「開運そば」とか「厄除うどん」とか諄く感じて気が進まなかった。
店を通過して表の一の鳥居の下の天狗の顔を眺めた。
「ねがい天狗」と「かない天狗」んー彩色されてないから落ち着くけど、天狗ってなんか関係してたっけ?
食事せずに出発した。
やっぱり具合悪いっていうか気分が乗って無い時は、気分転換に寄り道してもかえってダメね。なんかヤな印象になっちゃって勿体なかった。