山口市宮野下の法明院裏庭にある天然記念物自生地。
おもての9号には大きな案内が出てたけど、そこからは狭い宅地のの道で不安になりながら来た奥の寺で駐車場はその裏で、ちょっと失敗したかな、、とか思いながら車を下りた。
まず駐車場前に「裏庭へ→」という案内があったけど、それがどこを指してるか分からず迷った。
脇の森に続いてそうな怪しい細道を進めと言ってるっぽいけど、裏庭って感じじゃなく裏山って雰囲気。。
そうではなくて、前の寺に入ってその裏庭にまわれって事かな?と思い、寺の正面にまわってみた。
お寺は「法明院」入口に鐘楼門のある立派な寺で、その鐘楼の前に「ミツガシワ自生地」の説明があった。ナイス。
この寺は長慶年間(990)創建の寺で大永元年(1520)に曹洞宗の今の寺になったそうだ。
ミツガシワは裏庭の池に自生、開花は4月上旬とあった。4月上旬かぁ、、きびしいかなぁ、、
取り敢えず鐘楼門をくぐって中に入ったけど、寺って勝手に入っていいのか不安でどうも気が引けるなぁ。
花を見に庭に入るって不法侵入じゃないよなぁ、、などとオドオドしながら進んだけど、裏庭は無かった。。
あれ?
やっぱ最初の怪しい細道の先なのかなぁ、、
と思い、寺を出て駐車場に戻った。
でも囲いの外で裏庭って表現はおかしいよなぁ、、とかブツブツいいながら進んだ先には、確かに御堂とか藤棚とかあって、裏庭と言えば裏庭なのかなぁ、、 って感じでもあった。
っていうか、実はその「ミツガシワ」というのがどんな物か知らなかった。カシワというのだからあの柏餅の葉の樹の仲間だと思ってたんだけど、花が咲いてる木は無く、パッと見花は藤くらいしか見当たらなかった。
けど、よく見まわすと藤棚の下の段に解説板があった!
やっぱりここであってるらしい。
読むと、
寒冷地に生える白い花が咲く多年生水草で山口が南限。とあった。
水草かぁ、、っていうかどこが池だよ、、
と、またよく見まわすと目の前の草むらは草のビッシリ生えた湿原でその根には水があるのが見えた。 あーこれが池だったのかー。
で、その池をよーく見ると、白い花がポツポツと咲いてるのが見えた。
これが「ミツガシワ」かなぁ。(そうだった。確証なかったからスマホで調べちゃった)
花びらもじゃもじゃの小さな花で、炭酸のような泡が跳ねているようにも見えてかわいらしかった。
時季遅れながら幾つも咲き残っててよかった~。
良く足元を見て湿地に踏み込まないように気を付けて、まわりの畔道をまわって花を見た。
花は他にも咲いてて、多かったのが黄色い花。
解説板にあった、北海道などに咲く「リュウキンカ」という花かな(そうらしい)
取り敢えず天然記念物の小さな花がちゃんと見れて良かった。
これらの花は共に寒冷地の花で、氷河期時代に普通に生えてて取り残されたものだそうだ。へー。
っていうか、
山口って県庁所在地なのに駅は小さいしパッとしないなぁ、、とか思ってたけど市の中心近くにこんな自然が残ってたりして、ある意味すごい都市だなぁ、、とか思った。