枕崎市火之神岬町の岬にある公園。
町に下る県道の丘の上からずっと正面に見えてて気になってた海に突き立った岩「立神岩」。それに惹かれて来てみた。
岬全体が公園になってるらしく散策路がありキャンプもできるようだけど、その割には小さめの駐車場で、キャンプ用具を下ろす人をよけて駐車した。
公園の入り口の案内板を見ると、奥の岬の裏側に展望台があってそっちにも駐車場があり車で廻って来れるようだ。
でもまずは東側正面の海岸に出てみて海を眺めた。
海は広く見えた。
ここは日本神話の「山幸彦と海幸彦」の伝説で山幸彦が上陸したとされる地だそうだ。
中央やや左側に雲をかぶってるのがたぶん開聞岳。天気が良ければ種子島や屋久島も見えるそうだけど、まあこんな雨の日なので推して知るべし。
右の先の「立神岩」も良く見えた。
眺めよくて岩もゴツゴツのいい所で遊歩道も歩きやすいんだけど、道の赤いのがちょっと邪魔。。歩いてても気になったけど写真にすると煩く感じる。。
海上ではカラスとトンビが闘ってた。トンビが追いかけてカラスが逃げる形。なかわるいねぇ。
海面には案内板にあった「ハートストーン」らしき岩が見えていた。見れれば良縁が巡る、、とか書かれてたけどハートの形にはならなかったのでダメかなww
小雨降ってるし時間も遅いので立神岩まで歩こうかな、、という気は起きず暫し海を眺めて車に戻った。
そしてちょこっと車で移動。
公園奥の「平和祈念展望台」へ行ってみた。
ここは戦艦大和が沈んだ地点から一番近く、その坊ノ岬沖海戦の海域を眺望できる所だそうだ。
なので駐車場から展望台への坂道には両側に灯篭が並んでて、「~の英霊に捧ぐ」と彫られた献灯になっていた。
展望台の下には沖縄水上特攻作戦に参加した第二艦隊と前路掃蕩(討?)部隊の艦影がパネルになっていた。戦艦・巡洋艦・駆逐艦だけでなく海防艦や水雷艦などの小型艦も出ててよかった。
そして展望台を上ると「殉難鎮魂之碑」があり、 献花はまだ新しく鮮やかに咲いていた。
その横には燈火を掲げた少女の像があった。
この少女の像がとてもいい造形で気に入って、ついつい不謹慎乍らじろじろ見てしまった。
個人的な三大がっかりスポットのひとつ十和田湖の乙女の像もこのくらい溌剌としたものならば文句ないのに。。
確かにここから海が見えるけど、景色の眺望はこの展望台を下りた先の柵の前からの方が眺めよかった。
っていうか坊ノ岬沖海戦はここから見える海域での戦闘だったのか、、沖縄特攻といいつつ九州を出てすぐの海で散ったんだね。(フィリピンで引き返してきたどなたかと違って立派すぎるけど無念だよね)
幾つかの石碑が並び、何の艦のものか分からないけど碇もあった。(碇の形しただけの碑かな)
いやいや、知覧特攻平和会館で陸軍さんを見てきた後なので、海軍さんに「こっちもみなさい」と呼ばれたような気がした。
戦艦大和は評価され過ぎな感じがちょっとおもしろくないけど、やっぱり帝国海軍の象徴かな。その象徴をしても九州の目前から出られないような敵と戦ってたんだから無謀だよな。
あ、でもこの先に戦艦大和が沈んでるって事は、、イスカンダルへ行った宇宙戦艦もこの先から飛び立ったってことだよね。出鼻で沈められることなく目的地にたどり着くチートな話も史実と対比すると滑稽で微笑ましい。
車に戻って公園の中の道を進んだ。
少し先に映画「男たちの大和」のロケ地というのがあったので、ちょこっと車を停めて歩いてみた。ら、
最初に海を眺めたトコロのすぐ先だった。。
ここには籠の船に乗ってやってきた山幸彦の像があった。えらく細身の像で女子受けはよさそうだった。その山幸彦は兄の海幸彦の釣り針をなくしてここに探しに来たんだそうだ。
そして海岸の岩場がロケ地だそうだ。映画「男たちの大和」は劇場に見に行ったけど、いかんせん14年も前の2005年の作品。細部まで覚えてなくて、海辺と言えば蒼井優と松山ケンイチのシーンかな?とか思ったけど、鈴木京香と仲代達矢のシーンだそうで、、記憶にないわぁ。
ってわけで残念ながらピンと来ず海だけ眺めて車に戻った。
(「俺は、君のためにこそ死ににいく」も見てみたいけど「男たちの大和」ももう一度見返したいなぁ、、でも見たらどちらとも凹みそうだなぁ、、、)