南九州市知覧町郡にある資料館。
知覧は太平洋戦争中に陸軍の飛行学校の分教所が作られ、大戦末期に特攻基地に変わって特攻隊が出撃していった場所。
鹿屋が海軍で知覧が陸軍だね。鹿屋基地はそのまま海自の基地になってるけど、こっちの基地はもう跡形もなく基地跡にこの平和会館などがたっているようだ。
ここは駐車場が広く、割とすいてて入口真ん前に停められたからそんなに混んでないだろうと思ってたけど、歩いてる人はやたら多くて連休っぽかった。。他にもバスとかの大きな駐車場があるのかな。。
今回のドライブではまだ連休ぽく混雑したスポットはフェリーくらいだったもんでちょっとひるんだ。
さて、館内に入る前に外で見かけた「隼」を眺めた。
隼は日本陸軍の一式戦闘機。宣伝や映画の影響で戦時中の市民の間では一番有名だった戦闘機で、戦時中は小学生だったうちの父親も「日本の戦闘機と言えばハヤブサだよ!ゼロ戦なんて戦後まで知らなかった」と生前言ってたっけ。
で、この外に展示された「隼」は「俺は、君のためにこそ死ににいく」という2007年公開の映画の撮影に使われた実寸模型だそうだ。(見てない映画だけど多部ちゃんが出てたんだ!知らなかった。。見たいなぁ)
正直な感想は「思ったよりデカい」だった。
なんだろう何度か見てるゼロ戦より小さくスマートな筈だけどドカッとした印象。主翼も真っ直ぐで違和感あったけど横からのフォルムはカッコイイね。雨降ってたけどゆっくり見まわした。
そして500円で入館。館内もやっぱり混み合っていた。
そして館内は撮影禁止。
だけど、ここから中は撮影禁止と貼られてたホールの入口を入る前の横の部屋に朽ちた零戦の残骸が展示されてて、こっちは撮っていいという認識なのかみんな写真撮ってた。ので僕も。。
これは下甑島に不時着水して沈んでたものを戦後の昭和55年に引き揚げた52丙型の機体の前部だそうで、陸軍メインの知覧にしては珍しく海軍機。だからあえて分断されて朽ちた姿で晒してる、、とは思わないけどね。
そして館内は他でも見たような遺書や遺物や資料の展示、なんか、人が多くて落ち着かず、パーっと足早に見てまわった。
その中にまた一式戦「隼」のレプリカがあった。これも映画の撮影用。
そして奥に四式戦「疾風」の現存機体。これこれ。これを見に来たのよ。もちろん写真は無いのでアシカラズ。
正直な感想は、素直な形で戦闘よりも優雅に飛んだ方が似合いそうなフォルム。大きいんだけどデカイという感じではなくやっぱりカッコよかった。
でもなんかピンとこないなぁ、、とよく考えたら、緑色だからかな。自分の中での疾風のイメージは銀色、プラモデルの箱とかの絵で見てた疾風は銀の機体が多かったと思う。実際はどうだったんだろう。
そっか、それと同じく隼は銀地に緑の迷彩色のイメージだわ。(最近やってたアニメでもそんな色だったよな)
あれ?そういえば三式戦「飛燕」はどこだ?ここにあった筈では??と探したけど無かった。。(岐阜に行っちゃってたそうだ、、)
飛行機や兵器に関する資料はあまりなく特攻と散った兵士がメインの展示なので、疾風が見れればそれで満足と足早に出ようと思った。 けど、ちょうど始まるトコらしい視聴覚室の資料映画だけはせっかくだから見てみた。
外に出て建物の裏に回って、スギ林の中にある「三角兵舎」を見に行った。
これは特攻隊員の兵舎を再現したもの。往時はもっと木をかぶせて擬装させてたそうだから洞穴っぽい見た目だったと思う。屋根なんかは見えてない筈だよね。
中にも入れたけど特に感慨もなく、整っててなんか過ごしやすそうな小屋に見えた。
出入り口の横に解説文があるんだけど、「、、であります」の軍隊調子で書かれてて、なんだかなーと思った。
なんか、もっと興味深く見れるかなと思ってたけど意外とあっさり軽くまわって終わってしまった。
飛燕がなかったのが残念だったけど、よく考えたら海軍機に比べて陸軍機はそんなに興味深くなく、さっきプラモデルの箱の絵がどうのと書いたけど実は作ったことなかったかもしれない。。
いやーでももう少しすいてたらじっくり回ったと思うよ。(と、人のせいにしておこう)