鹿児島市吉野町の錦江湾磯海岸前にある餅菓子店。
10号の渋滞を抜けてそれてみた海沿いの道で何軒も見かけた「両棒餅」の看板が気になってて、停めやすそうな駐車場で咄嗟に寄ってみた店だったんだけど、どうやらここが元祖の店だったらしい。ナイス。
一応どんなものか店先に立ってた店の人に聞いてから中に入った。
「両棒餅」はこれで「ぢゃんぼもち」と云うそうだ。
店の中は正直に言えばあまり片付いてないごちゃっとした感じで昭和な感じの色々並んでる感じ。
奥には座敷があり手前がテーブル席。座敷からは駐車場越しに海が見えそうだったけどどうせ天気も悪いので楽なテーブル席に着いた。(後からきた子供連れが座敷に上がってたのでそっちにしなくてよかった)
横上には昔の店の写真があった。いつごろだろうか。その写真の頃から改築してない店舗なのかな?形は同じに見えた。
そして「両棒餅」の由来の書かれた紙も貼ってあった。
元々は谷山という地域の名物で島津の殿様に献上してたもので、二本差した竹楊枝が侍の刀をあらわしてるそうだ。
それを明治10年の西南の役の後にこの磯で再現して作られるようになったそうだ。
ってことはこの店は140年前くらいの創業ってことか、、
その「ぢゃんぼもち」思ったよりも一皿に沢山のってて、空腹だったからうれしかった。
みたらしの餡はそんなに甘さ強くなく程よい感じ。
焦げ目ついた餅の柔らかさもいい感じでパクパクペロリと平らげた。おいしかった。
そして添えてあったたくあんも何気においしかった。
会計の時に「全部たべられましたか」と店の人に言われ「おいしくてペロリでした」と返しついでにちょっといろいろと聞いてみた「ぢゃんぼ」は両棒の「りゃんぼう」がなまったものだそうだ。
そして厨房をチラッと見ると、ちゃんと餅をひとつひとつ網で焼いていた。そういう所もいい感じ。
そして駐車場では前の海を眺めてから出発した。
桜島は裾がちょこっと見えだしてたけど、また雨が降ってきちゃった。。
天気悪い上に渋滞に紛れてた後でやっと気ままに寄れた所が、昔からのおいしい名物で大満足。道を逸れて良かった。