川本町谷戸の県道沿いにある希少植物群生地。
川本町の道の駅の観光案内マップを見て、「ユキワリイチゲ群生地」とこの「イズモコバイモ群生地」が丁度この3月に咲いてそうなので気になって、どっちかに行こうと思った。
で、少し迷い、場所的には「ユキワリイチゲ」の方が近そうだったんだけど、やっぱり絶滅危惧種とあった「イズモコバイモ」の方が興味もてたのでこっちに来てみた。
山の中を少し歩くような場所なのかな、、と思いきやアニハカランヤ、県道沿いの斜面がその群生地。
県道を信号で片側相互通行にして交通整理してたようだけど、工事現場かと思ってて(駐車場も工事関係車のかと思ってて)通過しちゃったw で、戻ってきて無事に停められた。
イズモコバイモは下向きに控えめに咲く小さな白い花。この出雲にしか咲かない貝母(バイモ)の小型の一種ってことだね。
カタクリくらいの大きさを想像してたからかなり小さく思えたけど、斜面に点々と咲き並んでて凛々しくかわいらしかった。
ゆっくり見て写真撮りながら道路脇を進んだ。
そして斜面を登る道もあったのでちょっと登ってみた。
まぁ下から見るのと左程変わらないけど、上の斜面の方が苔も多かったので一興かな。
そういえばさっきからギャーギャーいう鳥の凄い声がたまに聞こえてて、坂を上ってたら声が近くなったので周りを見渡してたらすれ違ったボランティアガイドの人が「花を鳥に食べられちゃわないように開花時期には鷹の声をスピーカーから流してるんですよ」と教えてくれた。
以前にヒヨドリに食べられちゃったことがあったそうだ。なるほど。
流してからは被害がなくなったそうだ。「じゃあここら辺は鷹もいるんですか?」と聞くと「いや、いないんですけどね」だそうだw
歩き回らないスポットだったのが意外だったせいか、少しくらいは登ったりしたい気分もあったりして登って来た道だけど、坂の上は別に順路とかではなく、山歩きの道ですらないような頼りない細道で、花も見かけなかった。
見下ろす角度で写真撮るくらいで後は滑らないように気を付けて進んで下った。
最後にテントでちょこっと売ってた地元特産品を見たり、「イズモコバイモ」の解説を読んだりして詰めてたボランティアガイドさんに質問したりした。
学生が書いたような開花の解説は見やすく、イズモコバイモは5~6年で花が咲くんだそうだ。
その足元には「一年生」から「五年生」までのイズモコバイモの鉢が並んでて成長が解りやすく観察できた。けど、なんか四年生くらいでもう花が咲いちゃってるような、、w いい環境だと早熟になるのかな。
島根県にしか咲かない絶滅危惧Ⅱ類の花の群生地。どんな姿かも知らなかった花だったけど、ステキで楽しめた。