君津市鹿野山の県道沿いにある公園。
県道は昔通ったことあるけど、ここに立ち寄ったのは初めて。
昔は走行中の流れる景色以外は興味なかったからなぁ。。
あちこち寄るようになってからは、この道を通ったら必ず寄ろうと思ってた場所だけど、マザー牧場を抜けてくる道だけにそうそう通る事も無かった。
で、来てみたら普通な公園みたいな雰囲気の駐車場で、車は少なかったけどバイクが多く停まっていた。(公園の向かいの山側にも駐車場はあったのでいっぱいでも停められないことはなさそうだった)
公園はもう歩かずともその先の眺めが覗けてて、なんかすごいトコにあるのにのんびりした雰囲気で和む感じだった。
「九十九谷」の案内板を読みつつ、斜面側の先に進んで眺望した。
これはいい眺め。
この展望所が九十九谷ではなく、見下ろした山々の細かい谷が幾つも連なった眺めを九十九谷と呼んでいるという事らしい。(海は九十九里だし千葉は九十九がすきだよね)
ここは朝の雲海が絶景なトコらしいけど、雲海がなくても低い山が一面に広く連なった風景は、高い山がない房総半島独得な風景。
手前の山は細かくうねった皺の模様を作っててカラクサかペイズリーかって雰囲気で面白く、遠くの山は眩しさと湿気でもやーっとかすれて見えてて雲海とまでとは云わずとも水墨っぽい雰囲気でもあり楽しめた。
「ゴルフ場がなければなぁ、、」という素直な感想は近くの人それぞれが代弁して話してた。
眺めもいいけど日差しも気持ちよく、2月の山の上とは思えない温かさ。緩やかな風さえ心地いいくらいの陽気で、しばらくはベンチに座ってまだ高い陽に頬を向けて日向ぼっこした。
ベンチの前にあった案内には、画家の東山魁夷の出世作「残照」が出てて、その絵はここの景色に甲州の山(八ヶ岳?)をミックスしたものだとあった。へー。
しばしのんびりした後は、少し公園内をまわってみた。
やや傾斜のある広場の中央に、案内板の立った木があった。案内を見ると推定樹齢二百数十歳以上のヒイラギだそうだ。
「柊」という苗字の人は知ってるけど柊の木って始めて見たかも。こんな感じの木なんだ。
ひとまわり歩いてトイレによると、その裏から県道を渡った向いに白鳥神社というのがあった。
その神社の先が山頂(鹿野山の東の峰の白鳥山)なんだそうだ。
行ってみようかとも思ったけど、まぁ多少登ってみてもこの公園以上に眺めのいい場所はないだろうなと思いヤメて車に戻った