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あての元祖

ファイル 2315-1.jpg輪島市門前町浦上にある档の古木。

正直、档(あて)という樹の名は知らなかった。「アテの元祖」という案内を見かけても?何のこっちゃ?でチンプンカンプン。
酒のつまみのアテの大元になった木の実が落ちてるのかな?とか思って来てみた。(「酒のつまみ=アテ」という言葉でも関東では殆ど使わず、実は自分はつい最近、ネットで西日本の人たちと話してて知ったばかりの言葉だったりする)

「あすなろ公園」の駐車場に停めて車を降りると、公園の案内図にやっと漢字で書かれた「档の元祖」というのがあって、木ヘンだから樹の種類かなと見当ついた。

けどこの「あすなろ公園」、案内図通り進んだけど公園らしいのは入り口脇の広場くらいで、その先はすぐに人ん家。。
でも「档の元祖」って案内は立ってたので進んでみた。

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案内図には園路と書かれていたはずの道は、どう考えても裏庭の飛び石。
入っちゃって大丈夫なのか、、とか思いつつ、庭の池を覗きつつ、庭に飛ぶカワトンボや池に飛ぶコシアキトンボを見ながら進むと、庭の先の林の中を少し上った所に「元祖アテ」と解説板があった。

え?どれがそのアテだ?と林の中を見回すとシメ縄を巻いた樹がふたつあったのでそれと分かった。

樹高30m、幹周4mと3.6mで樹齢450年以上の県の天然記念物。(伝説では800年以上ともいわれてるらしい)

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へーこれがアテか。杉とか檜みたいだね。
どんな葉なのかよく見ようと坂になってたその周りを登りながら回ってみた。

ら、下の方には無かった葉も中間から枝が出ていて、他の樹に隠されつつも見上げた上の方にも青々と葉がついていた。
でっかい檜のような葉。あ!そっか!
さっき食べた蕎麦屋のソバの下のザル代わりの葉がこれか!
なーるほど。
なんか自然な流れで蕎麦の後すぐに来たけど順路に沿ったような能登の神様の導きのような感じがした。

ファイル 2315-4.jpg

裏側の先にはこれまた雰囲気のいい深そうな竹藪が坂の上に続いてて、進んでみたい気にもなったけどヤメといた。(そっちは完全に公園部分じゃないからね)

さて、現地には他に解説はなかったけど、「档」というのはこの地方での呼び名らしく一般名は「翌檜(アスナロ)」だそうで、あーそれで「あすなろ公園」なのね。
東北から持ち込まれた木材用樹木で、ここの樹がその第一号なで元祖だそうだ。別名「能登ヒバ」

最初は怪しい感じだったけど、みずみずしい雰囲気の林の木陰の散歩は暑い夏の昼間に気持ちよかった。

タグ:植:樹 観:園 観:然 動:虫 景:森