横須賀市小矢部の山の上にある公園。
ナビ地図上に見かけて何気なく来てみたら、小さな駐車場は満車。諦めてターンしようと思ったけど、丁度出る車がいたので停められた。
多くは脇の衣笠神社の初詣の車だろうと思う。
これも何かのご縁と思い、僕も初詣はこの衣笠神社にお参りしてみた。
近隣の字の神社を合併して大正初期に建てた神社だそうで、御祭神は大日霊貴命(おおひるめのむちのみこと)。これは天照大神の別称だそうで、伊勢とは微妙に違うのかな?
境内ではお囃子を始めるトコなのか休憩中なのか、太鼓をチューニングしているようだった。
さてさて
お参りの後で本題。衣笠山公園を登ってみた。
公園はこの神社より上の山の上の公園のようで、「日本さくら名所100選」だそうで、きっと春には桜祭りで賑わうことでしょう。
少々汗にじませながら、すぐ上のピークに登ったけど展望台はもっと先にあるらしく、尾根のような稜線の上の道を進んだ。
この道からも木々の間に横須賀の町が良く見渡せて眺めよかったけど、最後少し勾配を登った上が衣笠山の山頂広場、みあげると三階建分くらいの立派な展望台があったので更に良く見渡せそうだと意気揚々と坂を登った。
道の脇には、木の枝を元にした動物のオブジェが飾られてて楽しい雰囲気。公園として素敵だった。
で、山頂。「標高百三十四.二米」だそうだ。
そういえばこの衣笠山は大戦時の重巡洋艦「衣笠」の名前の由来になった山なので、プラモデルを作りまくってた子供の頃から聞き覚えがあった名前の山。最近やってたゲームでもキャラになっているね。一度来てみたいとは思ってたけど、登るまでは忘れてた。。
さて展望台を登ると、若干周りの樹が高くて360度の展望の半分以上は枝に隠れてたけど、葉の落ちた季節だけに一応良く見えた。
そして視界の開けた東方向の横須賀の街から東京湾は良く見え、猿島や第二海保、遠くにはアクアラインもうっすら見えた。(後から来た人たちは、富士山が見えるか見えないかだけ気にしてた、、)
んーいい眺め。
しばらくのんびり眺めて汗を乾かした。
そしてゆっくりと来た道を下った。
稜線の途中で脇からゴソゴソっコリコリって音が聞こえたので、野鳥でもいるのかな?と横の樹を見てみたら、リスだった。
しかもよく見れば一匹二匹ではなく何匹ものリスが枝を走りながら立ち止まって木の実を食べていた。
これは耳が小さいからタイワンリスなんだろうな、、と思いつつ、五六匹のリスがチョコチョコっとうごく様子は面白く、しばらく眺めてた。
自分が見てたからか、後から来た子供連れ家族もリスに気付いて立ち止まった。「五匹くらいいますよ」と指さして教えて軽く感謝されつつ人が増えたので退散した。
さて、最初のピークの所には「上の広場」になっていてここにも展望台みたいなのがあったので上ってみた。
上にあったのは「衣笠聖観世音」という小さな観音堂。位置が高く柵で囲まれてたので中は見えなかった、、
眺めは、上の展望台でよく見えなかった南の観音崎方向がよく見えるかなと期待したけど、柵が高く邪魔で展望はいまいち。。なんだろうこの柵は、花見時季に酔っ払いが上って危ないとかかな?
むしろ、展望台にあがらずに広場の端のベンチからの方が広く見渡せていい感じ。なるほど、ここで花見とかイイだろうねー。
斜面に咲いた水仙の花を見ながら、広場の先の道から坂を下った。
この「上の広場」の下の坂の途中にも広場があった「下の広場」かな?標示はなかったけど。
ここの入口にあった掲示板を見ると、害獣としての捕獲を促すお知らせに「タイワンリス」も載っていた。。特定外来種という言い方ではなかったけど、樹々の樹皮を剥いでダメにしちゃうらしい。
外来種であろうと自然の中で生きる動物が暮らす山のほうが歩いてて面白いと思えてしまう自分は身勝手なよそ者なんだろうね。。
それとこの広場には犬の像があった。
「忠犬タマ公」だそうで、イヌなのに「たま」とはコワイカニって感じだけど、その題字は議員の小泉進次郎の筆だそうだ。やっぱ横須賀は強いね小泉家。
このタマ公は昭和初期に新潟で雪崩にあった主人を二度も救ったメスの柴犬だそうで、新潟出身の横須賀の軍人が石碑をたてたそうだ。像ができたのはなんと去年。できたてかぁ。ん?小泉家って新潟と何か縁あるのかな?米百俵も新潟だし。
と、盛り沢山の山の公園でいい散歩になった。
駐車場に戻ると満車で諦めてターンしようとしてたっぽい車がいたので、急いで出発。お互い様だからね。