南砺市上梨にある合掌造りの古民家。
築400年以上で国指定重要文化財。
寄るつもりはなかったんだけど、ちょうど朝の開館時間すぎたくらいじゃないかなと思ったし(前に開館時間前で何度か通過してた)ちょこっと見て行くくらいならそんなに時間取らないだろう、、と寄ってみた。
、、けど入館料払って入ってみたら開館時間は八時半、全然普通の観光時間で他にも観光客が来ていた。
「始まったばかりだから一緒に説明聞いてください」といわれてあがると、囲炉裏の部屋で平安っぽい衣装を着た人が合掌造りや地域の説明をしていた。
話は聞きやすくて良かったけど、囲炉裏の炭のにおいが強く薪をくべた火が暑く感じた。(うわーちょこっと見て行くくらいのつもりだったけど時間くっちゃいそうだなぁ、、とか思いつつも、興味深く聞けた)
そして話が終わると徐に立ち上がり、こきりこ節を歌い踊った。
これはなかなかいいものが見れた。
何番まであるのか分からないけど結構長く、でも飽きずにひたれた(筒井康隆の小説の「熊の木本線」を読み返したくなった)。
とくにムカデ風カスタネットのような楽器「ささら」は面白く、演舞の後に横の売店にあるのを試してみたけど、ジャッ!ジャッ!という音が面白くて気持ちよかった。
演舞の後は自由に屋敷内を見てまわった。
まず一階。結構広く風通し良かった。資料館のように民芸品が置かれていたけどじっくりは見ずにまわった。
そして階段を二階に上がる。
二階という言い方は違うのかな?屋根裏として柱の間に板を張って物置にしたような簡易な造りで、重量級の自分が歩いていいのか少々不安な感じだった。
そして更に梯子を上三階にあがった。
三階は更にミシミシと不安な感じ。
もともとこの合掌造り屋敷の屋根はしっかり固定された物ではなくて、帽子のように乗せてゆわいただけの緩いつくりだそうで、それが大雪などの力を逃がす造りなんだそうだ。
とりあえず問題はなく踏み抜くことなく歩いて一通りまわれた。
これは入館料の割にお得でたっぷり楽しめたので、時間も気にならなかった。
そして外に出たら、近くで薦められてた「流刑小屋」というのを見に行ってみた。
村上家住宅からは庄川の橋を渡ってすぐだったので、やや早足で(他の観光客家族を抜いて)向かって、一気に坂を登って到着。
これは加賀藩の流刑小屋で、その中でも一歩も外に出られない「御縮小屋」というものだそうだ。。
格子や食事を差し込む穴から覗くと中は暗く、、その奥に人形が鎮座していた。
そんな小屋でも合掌型で造りはしっかりしていて、明治までの200年間しっかり罪人を閉じ込め続けてたそうだ。