笠間市片庭にある「楞厳寺(りょうごんじ)」の森を北限としたヒメハルゼミの生息地で天然記念物。
また性懲りもなくヒメハルゼミである。
もう自宅付近ではニイニイゼミが啼きだしたというのに、やっぱり悔しくて北限の地へ来てみた。
細い道はまだ続いてたけどこの先は行き止まりのようで、駐車場に車を停めて参道の石段を見上げたら、、やっぱやめようかな、、と弱気になった。
手摺なく苔むした石段をゆっくり登って、時折苔を眺めたりして休憩しつつ、調査のように周りを飛ぶトンボに翻弄されつつ、登り切った。
運動不足とはいえこのくらいの石段で汗ダラダラ息ハーハーはなさけない。。
古い御堂の先に進むと、脇にちゃんと「片庭姫春蝉発生地 楞厳寺境内」と立っていた。(あれ?境内も重文?)
境内というより周りの森のことだろうけど、本当はヒメハルゼミは森というより樹につくらしいので、どの樹なのか標示されてると嬉しいんだけどなぁ、、
とりあえず呼吸を整えて、奥の新しめな本堂で拝んだ。(神社みたいな感覚で拝んでいいんだよね?)
その本堂前あたりでウロウロして鳴き声を待ってたんだけど、、やっぱり聞こえず移動。
古い御堂には大きなスズメバチの巣が下がってた。けど、苔生えてるから蜂はいなさそうだった。
その横の裏に進むと並んだ仏像と収蔵庫があって国重文の「木造千手観音立像」が奉納されているようだ。どうせ閉まってるだろうと、そこまでは進まずに、手前でウロウロして鳴き声を待った。
けど、聞こえるのは野鳥の声だけ。。
足元には苔が青々と茂り、ハンミョウがひょろひょろ飛んでいた。
イノシシよけの電線に気を付けつつ、あっちウロウロこっちウロウロしてて、寺の横の家(住職の家?)の犬に吠えられて不審者そのものだったカモだけど、セミが啼かないのが悪いんだと開き直ってウロウロしてた。
でまた30分くらい森林浴するつもりでセミを待ってたけど、やっぱり鳴かなかった。難易度高いんだなぁ。
帰りは石段を下りずに横の家の前からの舗装路を下った。
正直、セミを待ってるときは楽しかったし、啼かなくてもそれを理由に普通のトンボやチョウ(っぽい蛾)やスズラン(っぽい別の花?)を眺めつつ苔や木々の緑に囲まれて森林浴ってだけでも気分よかった。
んだけど、それを点景に纏めようとなると、どう楽しかったのか、見返して楽しいものか、疑問になって作業が億劫だった。。(まぁ、実はそういう項目は割と多いんだけどね)
とりあえず、ヒメハルゼミはもういいや。あきらめた。