北広島町海応寺の433号沿いにある史跡。
新しめの建物「戦国の庭 歴史館」というのがちょっと気になったので寄ってみた。
吉川元春は戦国時代の武将で、三本の矢で有名な毛利元就の次男。吉川晃司のご先祖でもある。
東国出身の自分としては興味薄くぜんぜん詳しくなかったんだけど、まぁ西国に来たんだし少し勉強しよかーとか思った。
歴史館は本日入館無料。ナイス。中はすいていて、無料なのに館の人がガイドしてくれた。有り難い。
まずVTRで概要を知った。
ここは吉川元春が隠居するために造られた館で、元春は未完成のまま数年暮らしたけど九州平定の戦地で病死。隠居したのに、、
その後息子が完成させたけど、あまり使われず埋もれたそうだ。勿体ない。
VTRの後も簡単にガイドしてくれて、「吹いてみてください」と、ほら貝体験。鳴らないよー吹奏楽でもやってないと無理でしょーなんて思ってたけど少しだけなって「うまい」と褒められた。のせるのがうまいよ。
奥のメインの資料室は中央にあったジオラマ模型がよくできていた。
展示物で目を引いたのは、発掘された便所桶。これで食生活が克明にわかったそうだ。
これで充分満足だったけど、やっぱりせっかくだからと館跡へ歩いた。
歴史館側からだと脇から入ることになるけど、さっそく石垣が見えて気分乗って来た。
石垣の手前にあるのは石切り場だそうだ。ひざ元の石を掘って石垣に積んでたのか、、珍しいトコだな。
その石切り場の脇から階段を上ると、藪の脇はイトトンボが沢山飛んでた。
館跡の正面はなかなかカッコイイ石垣が並んでいた。
隠居館とはいえそりゃ万全の構えじゃないとね。
中央の門跡から中に入ると広い原っぱ。そのなかの所々の草のはげた部分が建物跡で、模型で見たよりも余裕もって配置されてるように見えた。(建物たつとそうでもないんだろうね)
そして台所跡だけは復元した建物があった。中にも入れて竈や板の間に囲炉裏も作られていた。
ピクニックに来てる親子連れとかもいたけど、暑くてあまり歩く気にならず、館跡だけを歩いて先の森の奥にあるという墓所まで行かなかった。水路の暗渠跡、便所跡、庭園跡と回って車に戻った。