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米子城跡

米子市久米町にある城跡の山。
一度行きたいと思ってたような気のせいなような、、というくらいの感覚だったけど気まぐれに寄ってみた。

歩き出しの登山口には案内板も地図もなく、「城山登り口」とあるだけでどのくらい登るのか分からなかったけど、昨日一日雨で全然歩いてなかった分、歩く気満々で意気揚々と進んでみた。

道は城跡というのを忘れるような結構な登りで、運動不足の身には少々堪えつつも休憩挟まず一気に登った。

ファイル 1806-1.jpg

ら、
森を抜けることで石垣が見えて湧いた。おお、意外と城らしい城だぞ。
ここまで結構かかったような気がしてたけど画像の時間で見ると登り始めからわずか七分。。もっと登ってたような気がしてたけどそんなもんか。(思い返してみれば、「鳥取城」なんかに比べたら全然比較にならいくらい楽だった)

で、そこまで登り切ると一気に視界が開けて、目の前に立派な石垣の城跡が現れた。おーおーおーカッコイイ!
案内板もないような城跡だからひょっとすると展望すらできないくらいの埋もれた城山かもしれないぞ、、とか危惧してはいたんだけど、これは登った甲斐ある立派な城郭。驚いた。
往時はこの右に大天守、左に小天守を構えた堂々たる城だったらしい。
そんな城郭とその前に広がる米子市街を眺めながら呼吸整うまで些休憩。

ファイル 1806-2.jpg

天守跡前に突き出た櫓台みたいな「番所跡」越しに景色眺めていたら、すぐ近くでコツコツコツと木を叩く音が聞こえた。何かなと思って見まわしてみると、すぐ脇の桜の木の枝を小鳥が叩いていた。
キツツキかな?と思ってよく見てみたら文鳥のような模様のヤマガラだった。
っていうかそんな近くでわざわざ自己主張するように叩かないでよ。一瞬何事かと驚いたよ。

さて、石垣を回るように進んで「鉄御門跡」から本丸に登った。
ら、こっちも近くの木でコンコンコンと木を叩く音。
こちらは見てみたらシマシマ模様のキツツキ(コゲラ)だった。
なんかまるで僕が歩いてきたのを周りに知らせるようなタイミングで焦ったw(ちる様のおなーリーって感じ?)
そして本丸は広々とガラーンとしてて眺め抜群!
その先の天守台の先に手に取るように見下ろせる米子市街の眺めが広がってて絶好の展望所。
こーれは気持ちよかった。登ってよかったーと心底思える城跡だった。

ファイル 1806-3.jpg

自分以外他には誰もおらず、思う存分ゆっくり展望して回った。
米子市街から中海も少し見えて、カメラでズームしてみたらからボートが何隻も見えた。朝練風景かな。

雲は濃いけど雨降りそうな様子もなく、雲の裏の朝日の光りが月みたいに小さくうっすらと見えていた。

そして小天守跡の先っぽの角に大きな石が乗ってたのが気になった。何だろアレ。

ファイル 1806-4.jpg

ゆーっくり本丸を三周くらい廻って展望終了。
(写真撮りながら一周、自分の目で見て一周、こーんなところを悠々と歩いてると実感しながらもう一周てとこかな)
裏側の水手御門跡から本丸を下った。そしてその本丸の石垣の脇を廻って下った。

「遠見櫓跡」を過ぎて、三段になった石垣に沿って下ると、思った通り道はちゃんと元の「番所跡」に出れた。よかった、別の方向に下りることになったら面倒だなと思い始めてたトコだった。
登山道は暗い森で入りたくない気分だったけど仕方ない。登って来た道を下った。

ファイル 1806-5.jpg

そういえばその登山口の中間で「内膳丸跡」への分かれ道があり気になってたのでちょっと行ってみた。

ここは出丸のように長く突き出た曲輪で往時は二層櫓の武器庫があったそうだ。
でもちょっと雑草が茂ってて、その先に東屋の休憩所があるものの、木々に覆われ展望ゼロ。中海がよく見えそうな場所だけに勿体ない。
そして振り返ると正面に本丸の山頂が見えた。天守が残ってればベスポジだったろうにね。

ファイル 1806-6.jpgそして元の登り口のテニスコートまで下った。
此処は実は二の丸跡で、御殿はここにあったそうだ。
「御殿御用井戸跡」なんてのもあったけど、ちょっと荒れていて覗けなかった。

なーんか、アレだけの凄い城郭の立派な城跡なのに、案内板もない怪しい登り口って勿体ないよなぁ、、(テニスコートの先にある赤い屋根の建物は市内の武家屋敷から移築された「旧小原家長屋門」だったそうだ、、そのくらいの案内は出してて欲しかった。。。)とか考えてて、ひょっとしたらこっちって裏のルートだったのかも?とか思ったので、その後、車で山沿いに少し進んでみた。

ファイル 1806-7.jpgらば、
その奥にある「湊山公園」の前の方は城跡の入口っぽくなってて案内板も立っていた。。

あーこっちが一般的には正面だったのか。
「内膳丸跡」の手前で交差した道ね。
けど、さっき登った道が近道コースだったようだし、城としては二の丸からの正しい順路なのでまぁいいかな。そのギャップがあったから堂々たる城郭と展望をより一層感激できたのかもしれないしネ。
朝から思いがけず満足の城歩きができてよかった。

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