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六郷湧水群

ファイル 1793-1.jpg美郷町六郷の街中を中心に何ヶ所も湧き出てる清水。
もう見て歩く時間じゃないよな、、とは思ってたけど、観光案内の素敵なおねえさんに丁寧に紹介されたので折角だから歩いてみることにした。
そしてあわよくば天然の泳ぐ「イバラトミヨ」が見れたら嬉しいなと、魚ネタの続き気分で淡い期待もあった。

で、紹介された清水の近くの「わくわく広場」の駐車場から歩いた。
この広場には岩からの湧噴水の様なのから水が流れてて親水公園っぽくなってたけど、たまった水には藻が浮かんでてあまり清い感じがせず、いい印象ではないスタートになってしまった。

さて、おススメと紹介された清水を2,3見るだけのつもりだったけど、好奇心のままについつい近場の清水は見れるだけ見るような形になってしまった。
まず見たのが御伊勢堂川のそばにあった「諏訪清水」
諏訪神社の裏側にあるんだけど、社の裏側は崩れかけてるし清水も周りは草生え水面には藻が浮き底は見えず水は流れがなく、ぶっちゃけ廃墟の裏庭の池って雰囲気だった。。。

テンション下がる中、次に見たのは手前の四つ角の脇にある「山田家清水」
ここも入口は公園ぽくなってたけど清水は家屋跡の庭池って感じで、水面に枯葉で水は流れがなく澱んでた。。。

あれ?時期が悪かったのか、もう枯れて廃れたのか、、微妙な気分になってきた。

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次は山田家の向かいの「キャペコ清水」
ここは更に小さい池が三つほどあったけど、こっちは水がきれいで流れがあり水底が見えた。やっと清水らしくなった。
一応少し停まって眺めたけど魚は見なかった。

少しホッとしたとこで、次は観光案内での一押しの「御台所清水」
やっと少しまともな大きさで足場や柄杓もあって生活感のある清水。水はもちろんきれいで小石の水底はハッキリ見えてていい雰囲気。「運が良ければ魚が見れるかもしれない」とも聞いたので少しじっくり水面を眺めた。

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けど、動くものは水上のアメンボくらいで(写真はアメンボじゃないけど)魚影は無し。夕方だしね。絶滅危惧種だしね。
諦めた。

ってわけで、「魚を見るなら、、」と勧められてたのが酒屋にある「ハタチや清水」
裏庭の勝手口みたいな入口で躊躇しつつ入ると、ここは水槽のように四角い清水。底が白洲のような砂利敷きで造成感が強かったけど、ちゃんと水が沸いている箇所も見えた。
そして素早く動く小魚登場! おおーイバラトミヨだ。本当にいるんだ。暫らく見ていたかったけどそんなにのんびりしてなくて水の流れと共にいなくなってしまった。
ここを勧めてたのは隣の店内に水槽があって飼ってる魚が見れるからという事で、清水で見れるとは聞いてなかったから驚いたし嬉しかった。

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清水で見たから水槽のはいいや、、なんてことはなく、勿論店内の水槽も見せてもらった。
小さい水槽で、ここもまたやや暗く映り込みもキツく観づらかったけど、魚は「湧太郎」のよりも大きくて元気だった。

ちょっと順番が変わっちゃったけど、ハタチやの手前の道路脇にあったのが「久米清水」
道路に潜り込むような形だけど、ここも水はきれいでちゃんとしてた。流れる水量も多く、滾滾と湧いてる感じだった。

来た道を戻らずに少し回って駐車場に戻ろうと進んだ道脇にあったのが「宝門清水」
これは貯水池クラスの四角く大きい池で、水は濁り澱み落ち葉が浮いていた。池の先にある欅の木は樹齢300年だとか。
覗くとおじさんが長い竿で水中を突いていた。何かな?と思ってみてたら、底の水草を除去していた。

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清水によっては渇水期というのがあって水の流れが止まって藻や水草が溜まりやすいようで、きれいな清水だけでなくそういう清水の姿も見れてなるほど大変なんだなと思えて良かった。

少し宅地を抜けて田圃道を歩いてたら、雲間の夕日が少し見えた。

もう他には清水はないかな?と貰った案内マップを見てたら、駐車場手前の田圃の中にひとつあるようなので行ってみた。

ら、道路脇にこれまた藻だらけのドロッとした池があった。案内板も何もないのでこれは違うかなーと周りを見回したら、田圃の中に標柱を見かけ「あれか!」と思い畦道を進んでみた。

ら、ちゃんとほかの清水のような石垣が見えて清水だとわかったものの、結構荒れててワイルドな状態。標柱の文字も読めなかったけど多分これが地図にある「米清水」。(ではなくて「柳清水」だそうだ、そんで道路沿いの池が「米清水」だったらしい)
石垣の中の水面を覗くと水草や藻などで澱んだように見えたけど、先の水路の部分を見るとちゃんときれいな水が流れてたので、湧き出てるのが分かった。

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そしてやや荒れてただけに虫も多く、歩くたびに水に飛び込むカエルが沢山いた。飛び跳ねなきゃ居場所バレないのにねw
何ガエルだ?と姿を探して写真に撮れたのはツチガエルだった。
バッタやトンボは繁華街のようにいてトンボなんかは写してくれと言うように見やすい位置でポーズをとっていた。
正直、最初は変なとこ入ってきちゃったなーと思ってたけど、意外と楽しかった。


5時過ぎに車に戻って出発。
清水はそれぞれ違ってていろいろ見れて、町中だけじゃなく観光散策コースからも外れた清水まで見れて楽しめた。また今度もっと明るい時間にも歩いてみたいものだ。
案内所ではあともう一カ所、少し離れてるけど魚が一番よく見れるらしい清水を紹介されてたんだけど、それは次回でいいかな。


。。とか思って出発したけど、結局その清水は国道に出るトコにあって通り道なので寄ってみた。
このラストのが「紙漉座清水」
きれいに整ってて水はきれいで底まできれいに見えてた。
下りてよく見ると、あ、魚。確かにここは魚が何匹も泳いでた。おお、おお、絶滅危惧種。でもみんな素早くあまり落ち着いてなかった上に映り込み厳しい時間で写真は難しかった。

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やっぱここも寄ってよかった。
目的にしてたとはいえ、そう簡単に見れると思ってなかった「イバラトミヨ」がこんなに見れるなんてと嬉しくなった。
もっとのんびり見ていたかったけど、日が暮れるので5時半目途に切上げて車に戻った。

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