羽黒山山頂にある三神合祭殿。
三山は羽黒山、月山、湯殿山の三つ。
大きくて立派な神社だった。
萱葺屋根の厚さと曲線も立派で、その下に覗く赤い建物と白い柱は、まるで巨大な顔が口を開いたようだった。
ね、屋根の縁が唇に見えるでしょ。
立派で見入って忘れそうになったけど、ちゃんと三つとも拝んで参った。
その先には大きな鐘があった。(ん?神社に鐘?)
この鐘も藁葺きで立派だった。
曲線が面白いよね。
他にも色々な社があって池もあって土俵もあって松尾芭蕉の像もあって宮内庁管理の蜂子皇子の墓もひっそりとあった。
大きな博物館もあって、こんな山の上に凄いな、、と思ってたら車が、、
あれ?あれ?
その先には広い駐車場。。
有料道路で登れるようだった。
あら。知らなかった。。そうだったっけ?
五重の塔だけのつもりで山頂までの車道さえ気が付いてなかった、、(気が付いてたら来なかっただろうな)
スーツ姿の女性が続々とやってきた。
時間は朝の八時、ああ、神社職員(巫女さん)の出勤時間かな。
鳥居で礼して参道で礼して社務殿で礼して凛々しかった。
っていうかみんな美人で素敵でついついしらじらしく声かけて道を聞いてみた。。
丁寧に「バスが出てるけど本数が少ないから、やっぱり登って来た道を戻るしかないと思います。頑張って下さい。」と有難い言葉。
通勤邪魔してごめんなさい。
車で登って来た観光客に話しかけられたりとかして、もう少しウロウロしてたら、巫女さん達が巫女装束で掃除とか始めた。
やっぱり素敵。本殿見るふりして、、もとい、本殿を見ながらその風景として眺めつつ、準備できたようになってから御守を買った。
そして、石段のスギ並木道を下った。
この出羽三山神社、神社にしては祭神についての説明がなく、寺っぽい部分も有るしちょっと気になってて帰ってから調べた。
要約すると、、
元は三山の神を祭ってたのが、修験道として人が増えると流行の寺に転身して菩薩や如来を祀るようになったと、
んで、明治政府の神仏分離令で神社になって天照系の神社って事に成ってると。
(違ってたらごめんなさい)
でも実質は山の神が仏の姿で現れたという権現様を崇めているようだ。
ここらへんの微妙な神仏一体の感じは難しいけど、色んなニュアンスをまぜて何となく素晴らしい感じになって信仰を集める(っていうか観光客としてパワースポットとか何とか言っちゃってやって来たりする)というのは日本らしくていいね。
排他的で閉鎖的な信仰は大嫌いだけど、八百万の神々共々何となくでいろいろ崇めて拝して感謝できる国民性は大好きだ。
僕も神社だ寺院だとこだわるのはやめよう。
適当で何となくでいいのだ。(いいのか?)