いすみ市岬町和泉にある寺院。
あまり寺とかって興味ない方だけど、ここはかの房総が生んだ関東随一の彫刻家「波の伊八」の作品があるというので、前々から太東岬へ行ったら寄ってみようと思ってた所。
「波の伊八」は波を掘らせたら右に出るものはないと言われた江戸時代中期の名彫刻家「武志伊八郎信由」で、その作品は葛飾北斎にも多大な影響を与えてあの波の絵のモチーフとなったそうな。
(スク水金髪眼鏡の潜水艦ではないですアシカラズ)
ってわけで来てみたお寺は、変な細い道の村落の中にある割に、入口の仁王門からして立派な茅葺きで、中の仁王像も堂々としていた。
門をくぐると結構沢山の人が歩いていた。
で、拝観料300円払ったら冊子と瓦煎餅をいただいた。
なんか瓦煎餅が付いてきたのが嬉しかった。
文化財の水屋や鐘楼が並んでたけど、まずは一番奥の本堂に歩く。
ここに「波の伊八」の最高傑作「天狗と牛若丸」がある。
本堂は寛政九年(1797)完成の県文化財。(国でもいいのに)
その内部は撮影禁止だった。まあ芸術作品だしね。アシカラズ。
その堂内中央上部欄間にケヤキ一枚板で掘られた「天狗と牛若丸」は確かに凄かった。立体的で細かくて生き生きとしてた。
その両脇には「波と飛龍」も並んでいい眺め。
角度変えて見上げて感動。やっぱり実物でこその迫力だね。
で、外側のその他の彫刻と、天狗のお面は写真いいんだよね?
天狗はともかく、正面に龍と両脇に一角の麒麟の彫刻も波に乗っていた。なかなかだけど、これは伊八じゃないよね内部の物とはスケールが違いすぎる。
あと縁の下にもちょこっと波の彫刻。こってるね。
でも凝ってるのは正面だけで、脇や裏は飾りなく質素だった。
本堂を堪能した後は戻りながら手前の鐘楼を見た。
弘化三年(1846)建立の鐘楼で、まわりに彫刻が施されていた。こちらは「大木茂八」の作だそうだ。
ところでここ、さっきの観光客がみんな鐘突いてた。。ので、いいのかな、と中に入って突いてみた。(いいらしい)
ごーーーん
気持ちよかった。