長井市白兎にある神社。
裏の山(葉山)の頂上に奥の院があるそうだ。
この神社の境内手前に『置賜さくら回廊』にリストアップされた「白兎のしだれ桜」があるので寄ってみた。
ホントは駐車場からチラッと見て樹の写真だけ撮ればいいかな?とかおもってたんだけど、神社には大きな杉の樹もあって雰囲気よかったから車停めて歩いた。
で、その枝垂れ桜、パッと見は枝が切られて太い幹の下の方で枝垂れてて変な形って印象。
だけど、そういえばこの『置賜さくら回廊』で枝垂れ桜って珍しいし、よく見たら少し咲いてそうだぞと近寄って見てみた。
おお、ぽちぽち咲き始めてるね。
幹には大きなサルノコシカケとか小さな茸とかも付いてて潤った感じ。枝垂れ桜って背が高く長く枝垂れてこそナンボって思ってたけど、こういう脇下で線香花火みたいな枝垂れもいいね。
推定樹齢140年で「日本三十三枝垂桜」に選ばれてるそうだ。
そして神社に歩いた。
市指定天然記念物のスギは鳥居のように二本並んで格好良かった。
そしてそのスギの先に鳥居と狛犬(じゃなくて狛兎)が続いてて、神社は正面が入口ではなくこっちが参道だった。
社殿にあった「趣意書」を見ると、明徳4年(1393)に修験者が沼で見つけた薬師如来を葉山山頂に祭祀して築かれた神社だそうだ。
薬師如来ってことは神社というより寺院って感じだけど、いろいろだよね。
それよか「兎」との関わりが知りたかったけど、そういうことは書いてなかった。
お参りしてからいつものように裏にもまわって本殿を拝見。
したら、足元にカタクリの花が咲いてるのに気付いた。
おーカタクリ咲いてんじゃん!とか思ったけど、フト見ると周りに沢山群生してた。凄い凄い。山中の斜面とかじゃなくてもこんなに普通に咲くもんなんだ。
へー、なんかいいトコだな此処。
と、少し歩いて周ったら、その脇にある池には水芭蕉が咲いていた。
この池は裏の林から流れてきた小さな沢の水が溜まっただけの、浅い水溜りって感じで極々小さな湿原の姿してて素敵な池になってた。
なんかすごく雰囲気いいトコだった。
ホントは此処と「伊佐沢の久保桜」「草岡の大明神桜」それに「最上川堤防千本桜」や判らなかった「かすみ桜」なども纏めて「置賜さくら回廊-長井市-」としてひとつの項目の点景にしようと思ってたんだけどね。
此処が桜だけじゃなく神社としてイイ感じの場所だったので、単独て取上げたく纏めずにそれぞれの項目にしちゃった。