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連取のマツ

ファイル 1440-1.jpg伊勢崎市連取町にある松の木。
県指定天然記念物。

ちょっと車止めたかっただけで、たまたまあった案内が気になってきてみたんだけど、思ったより宅地の真ん中だった。
でも広い駐車場があって一安心。
その駐車場の目の前に傘が低く広い松の木があった。おーおーこれが「連取のマツ」かぁ。いいねいいね。

車を下りて周りから眺め、傘の下の歩けるようなので入ってみたら、心なしか傘の下は涼しい風が吹いてて気持ちよかった。こんな猛暑なのに深い日陰でもないのに不思議。
歩くにも丁度イイ高さで程良く日陰。いいねーここ。

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松はもうひとつあったので、軽く一回りして松の傘から出てそっちにも歩いた。(傘を出るとやっぱり暑かった)

もうひとつの方は伸びた傘が低めの膝くらいの高さだったけど、正面に回ると案内板があって、こっちこそが県指定天然記念物の「連取のマツ」で享保2年(1717)に植えられた樹高5m、枝張33mのクロマツだそうだ。

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そして正面に回ると鳥居があって、少し脹らんだ傘の下が参道になっていた。
へー面白い。入って進んでみた。

高さは少し屈むくらいで通れる高さ。でも背を伸ばしても頭を突き出せるほどではなかった。

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なーんか秘密基地みたいな、ピーターうさぎの茨の家みたいな妙なワクワク感と、その松の枝振りの力強さ、幹は龍の鱗みたいでかっこうよかった。

ファイル 1440-5.jpgそんな笠松の参道の先にあった菅原神社は猫たちの昼寝場所になってた。
汚れたネコもいたけど数匹はきれいなネコで、近所の飼い猫かな?って感じだった。
ネコを驚かさないように静かにお参りした。

あれーじゃあこっちの先に歩いた方の程良い高さの松は何なんだろうと、戻って解説を探してみた。
ら、石碑に「植樹記念」あって、ここを公園にする際(明治45年)に植えた二代目連取の松だそうだ。
なるほどね。そういえば幹の細さや力強さは初代には全然適わないね。
で、公園の休憩場所に程良い高さに調整した訳ね。ナイスナイス。現代的ではあるけどもう既に100年を越える樹なんだよね。

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この二代目の松の裏には火の見櫓の上部が置かれていた。
大正九年に造られた33mの町のシンボルだったそうだ。

他には誰もいなかったけど、なかなかいい雰囲気の場所で休憩に丁度よく、猛暑でも涼しい不思議な場所だった。伊勢崎は何度も来てたけど全然知らなかった。いろいろあるもんだ。

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