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妙楽寺ふるさとの森

ファイル 1414-1.jpg睦沢町妙楽寺の森。
道の駅の案内図にある「ふるさとの森」に『ヒメハルゼミ生息地』と言うのを見かけたので性懲りもなくやって来てみた。
ら、「ふるさとの森」というのは妙楽寺のお寺の周りの森のことで、駐車場はお墓の前で墓参り客の隣に駐車。
遊歩道も案内図を見ると、駐車場からお寺に行く間の道のことだけのように見れた。(よく見ると向かいの山の道とかも、細い道で見所もなさそうに書かれてはいた)

お寺への誘導って感じがしたけど、まぁせっかく来たからと取り敢えず素直に歩いてみた。

車止めがあるものの道は歩きやすい舗装路で、傾斜も緩く周りの木々も爽やかで歩きやすかった。
で、肝心の音はといえば、やっぱり鳥の声ばかり。。バードウォッチングらしいでかい望遠レンズを構えた人もいた。

ファイル 1414-2.jpg

で、妙楽寺にはすぐに着いちゃったので、一応お寺も見てみた。

本堂は朱塗りの大きなお堂で、江戸時代中期、享保年間に建て替えられたものだそうだ。
その本堂の中に道の駅の案内図でも見かけてた「木造大日如来坐像」というのがあるんだけど、御開帳が二月とも書かれてたのを見たから、「どうせ普段は見れないんだろうさ、これだからお寺は、、」なんて思いつつ(神社だって御神体とかは見れないけど)本堂を覗いてみたら、、

あ、見れた。

ファイル 1414-3.jpg格子にはなってるけどその中の「木造大日如来坐像」は普通に見れた。
おーおー。
思ったより大きく立派だった。

この仏像は平安時代後期に作られた物で国の重要文化財。
高さ279cmで県内では最も大きいそうだ。
材質は榧(カヤ)。平安時代の木彫りの像がこんなにキレイに残って、それが普通に見れるのが凄いね。
そういえばこの本堂の中はとても風通し良くて涼しかった。

さて、意外なことに寺に満足して来た道を戻る。
そして道の途中の木々の合間から向かいの小山の森が覗ける所でストップ。
この向かいの森が「ヒメハルゼミ生息地」なのだ。(ここの姫春蝉は天然記念物じゃないけど森そのものは県指定天然記念物だそうだ)
またしばらくここで留まって姫春蝉が啼き始めないかなーと待ってみた。

手前のネムの木に刷毛みたいな花が沢山咲いていてキレイだった。蜂が飛び回るのを眺めつつ待った。

ファイル 1414-4.jpg

足元にはキレイなカナヘビがチョロチョロと素早く現れては隠れ、また現れてを繰り返してた。じっとしてたら段々油断して足元まで近づいてきた。
なんかジッと見るとけっこうカッコイイ蜥蜴だね。色も金属的で鮮やかだし。
(でも、帰って調べたら、これはカナヘビじゃなくてニホントカゲだった。。そうだったのか。知らんかった。。)

で、やっぱり啼かず、、
なんかたまーにそれらしい声が短く単独で一小節分くらい聞こえる気がするけど、合唱に到らずすぐにやめたのか、別の虫なのか、そもそも気のせいなのか、イマイチはっきりしない。
んー夕方とかじゃなきゃダメかな。。もういいか。

どうせ梅雨が明ければ自宅の周りは蝉だらけ。
超音波地獄の如く夜まで啼かれまくる。
ここでこんなに蝉の声を待ち望んでるのがバカみたいに思える程だけど、だからいいのかな。なかなか啼かない蝉をのんびり待ってるくらいの感じが。
夏もそうだよね。
早く梅雨が明けて夏が来ないかなとか思うけど、来たら来たで蒸し暑くてキツくてヤバくて早く終われと思うよね。
今日みたいな梅雨中の夏っぽい晴れの日が一番いいんだよね。で、なんか午後は曇ってきて涼しくなってきたし。有り難いくらいの天気だよね。

と、負け惜しみのようなイイワケを考えながら車に戻った。

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