池田町稲荷にある古民家。
国指定重要文化財という文字に釣られて脇道にはいるとすぐ先にあった立派な藁葺きの屋敷。
古い民家なら幕末の「天狗党」が来たときのこととかも書かれてるかな?とか思ったけど、案内には何も書かれていなかった。
案内には江戸初期の建築と推定される古民家とあり、神社に仕え庄屋も務めた家柄のお屋敷だそうな。
まずは周りをまわって眺めていたら、向かいに住んでるらしい管理人のお兄さんが声をかけてくれて、半ばボランティアガイドのような感じで解説しながら回ってもらえた。
この屋敷は昭和に一旦解体して復元したものだそうで、新しくなった部分が多いけど建材は同じ素材の物を使って忠実に再現しているそうだ。
最初に気になってたきれいな藁葺きの屋根は、つい昨年三ヶ月で吹き変えたそうで、「いくらかかったと思います?」と費用の総額まで教えてくれた。
で、幕末の「天狗党」の話を聞いてみたら、それは知らなかった。
大砲を転がして岐阜から峠を越えて来たらしいと言う話も、「そんな道あったのかなぁ」と、、(こっちが間違えてるのかと思えた)「民俗資料館の人がいるときだったら良かったんだけど、、」と、
「昔の屋敷の造りは凄いねえ」とか、「ここなんか不思議ですよね」とか、「調べてみると思白いですよ」といった世間話風なのんびりした案内で気軽に話せて楽しめた。
「子供達はこんな屋敷の面倒はみたくないと言ってる」そうでいつまでこうしてキレイにしてられるか心配してた。
こちらも聞かれるままに車の話をしたりしてのんびり談話。
次の観光客が来たのでまたいつか来ますといって屋敷を出た。
ひょっとしたらと思ってた「天狗党」は空振りだったけど、それは切っ掛けでそんなに拘ってるわけでもなく、ここは此処で充分に楽しめたので良かった。