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岸見の石風呂

ファイル 1359-1.jpg山口市徳地岸見にある史跡の石風呂。
国指定重要有形文化財だそうだ。

「石風呂」って言葉から、熱した大きな石を浴槽にじゅーーっと入れて温めて入る風呂とととかかな?(足湯くらい浸かれるかなとか、、)と思って来てみたら、何やら藁葺き屋根の小屋があるだけで「???」
なんでも平安末期の文治二年(1186)に奈良東大寺の再建のための用材を運んだときに出た怪我人や病人を癒す目的で作った物だとか。。「???」
で、よく見ると小屋に写真が飾られてて、小屋内の窯を焚いて煙が立ってる写真があってやっとわかった。この小屋が石風呂なのね。

ファイル 1359-2.jpg

藁葺き屋根の苔の感じも良く、いい感じの小屋だった。
解説音声のボタンもあったので押してみたら、大きな音声で長々と流れて少々焦った。

えーでも小屋を外から見るだけじゃ何が何だか分からないよなぁ、、
なんて思ってみてたら、、、鍵はずれてるじゃん!
覗いちゃっていいのかな、、いいよね。

ってわけで開けてみた。ら、中は大きな窯のある土間になってた。
あーあーあーなるほどーここで熱気浴するサウナ風な風呂なのね。日本にも昔からこういうのがあったんだね。
こんなのは初めて見たわ。

その隣の襖の戸の部屋もやっぱり鍵もなかったので覗いてみた。
こっちは畳敷きの休憩室だそうだ。

ファイル 1359-3.jpg

とりあえず、歴史ある珍しいものが見れて納得。
(でも国重文のわりには無用心過ぎる気もする、、)

駐車場に戻る途中の手前の家の前に老人が座っていたので、挨拶しつつ石風呂について尋ねてみた。
ら、この人が窯を見てる人だそうだ。
「石風呂は予約制で人数は何人でも1回一万円だから大勢で来たらいいよ」ということを長州のですます言葉で聞けた。

ファイル 1359-4.jpgなんでも酒や食べ物持参で20人くらいで来る人が多いらしく、割と頻繁に窯を焚いているそうだ。つい先日も東京から新幹線とバスで来た人達がいたとか。
へー国指定重要有形文化財が随分と庶民的で親しみやすそうで面白そうだなぁ。
しばらく話を聞いて(止まらなくなりそうなので)有り難うございましたと感謝して車に戻った。

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