国内屈指の温泉地別府で、その沸き出す多彩な温泉を地獄と称して観光するコース。国指定名勝。
いやはや、実はオハズカシながらこの地獄めぐりというのがよく分かっておりませんでした。。
何種類かの色の違う温泉に入れるのかな?ってな事思ってて、やって参りました。
ら、
見て回る景勝地だということで、ちょっと怯んだ。
これってモロ観光旅行じゃん。。無理だろう。。
と思ったんだけど、海地獄の入口で案内のお姉さんが丁寧に熱心に色々と紹介してくれたので、んじゃ旅の恥はナントやらで一丁巡ってみるべかと決心。サザエさんよろしく歩いて回った。
っていうか、まだ八時なのに気合い入った観光地だなぁ。
まずは「海地獄」。
広々した池のある庭園と土産売り場の先でやっと湯煙立ち込める海地獄が見れた。
これは綺麗で鮮やかな水色。よっぽどの海じゃないとこんな青いのはないよ。天国のような涼しげな青い泉が凄い温度で煮えたぎってる不思議。
そして勢いよく吹き出す湯煙と妙な庭園造りが変なバランスの不思議な処だった。地獄巡りの先鋒を張るだけのインパクトあった。
所で、同じ園内に小さめの赤い泉もあった。けど、こちらは説明無し。
後で入口の案内係の女の子に聞いてみたけど、アレはなんでもないです。と、一応天然で湧いたものではあるらしい。
次はすぐ隣の「鬼石坊主地獄」。
ここだけは土産屋なしですぐ見れた。
ボコボコと泡の噴いた泥の泉が庭園内に点在。
観光化の結果だけど、庭園とのチグハク感が更に際立つ。
海地獄のすぐ隣なのにこんなのもあって面白い。。
次もすぐ目の前の「山地獄」。
ここは泉より、湯煙吹き出すゴツゴツの岩場がメイン。一応水溜まりくらいの泉はあった。無色でキレイ。
湯煙はサク木を挿した根元からも出てて、触ったら暑かった(笑)
不思議な事にこんな岩肌に咲いてる花とかもあった。
ここは、これだけじゃパッとしないからか(僕は楽しかったけど)、ミニ動物園があって、象やカバやフラミンゴがいた。嫌いじゃないけど地獄としてはテンション下げる楽園風。
そして、公園の先の「かまど地獄」。
ここは、ここだけで色々な泉が見れるダイジェスト地獄。観光地の極みと言うか。。
一丁目から六丁目まで、赤、山、白、泥、青、赤と見れて、途中に飲む地獄とか吸う地獄とかあった。飲んでみたらシタをやけどした。吸ったらむせた。汗かいた。地獄だ(笑)
足湯とチョイ食いコーナーも順路内。地獄ソフトとかあった(間違いなく辛いだろうからパスだけど)
不思議だったのは五丁目の泉にトンボが飛んでて脇の草に止まったりしてた。トンボも暑いのOKなの?
次は、県道渡って「鬼山地獄」。
ここが一番湯煙濃くてよく見えなかった。
大きな泉だけど普通の池の色だから隠してたのかな?温度は一番高いらしい。
それだけじゃって事でか、半分以上ワニ園になっててワニが沢山いた。さっきの象やカバのトコの投げ込む用の果物みたいな感じて、投げ込む用の肉とかあったら面白いのに。。そこまでしてこそ地獄だよね。
ちなみに鬼山って言うのは地名だそうだ。
少し坂を下って「白池地獄」。
ここは邸宅風にまとまった庭園。
順路としてまずは熱帯魚のプチ水族館を抜ける。
ピラニア、アロワナ、ピラルクなどの大型種熱帯魚(の、そんなに大きくないやつ)がいた。何故か水槽と距離があったのでほぼ素通り。
そしてやっと白池の地獄。
白と言うより青かったけど、沈殿物は白く観る方向でやっぱり白く、キレイだった。
一番雰囲気良く落ち着いた地獄でここはこの庭園の感じで充分。
魚は余計な気がする。。
そして下った分の坂を登って、海地獄の駐車場まで戻った。
車で移動して「血の池地獄」。
広ーく赤い泉。血というか、ミネストローネってかんじ。
もっとドロッとしてて欲しかった。
泉の脇に「血の池軟膏」の売店があった。
これは此処にしか売っていないらしい戦前からある古い軟膏。
試しに買って帰った。
(地獄で唯一買った物)
すぐ隣がラストの「龍巻地獄」。
三十分位の間隔で吹き出す間欠泉。なんと観光向けな便利な間欠泉だろう。
石段の席で座って十分くらい待ってたら吹き出した。
これは面白いね。勢いいいし。
おっさんな感想だけど、、間欠泉てエロいね。。特に吹き終わるラストの感じが。
って感じで暑かったけど意外と楽しめた。
どこもかしこも順路に土産売場があるベタでいやらしい観光地だけど、近い距離にも拘わらず多彩な光景が並んでて、一見の価値ある奇妙で面白い場所だった。
これらって自然なままだった昔はどんな感じだったんだろう?混ざっちゃったりしてなかったのかな?そういうのは写真で残ってないのかな?
そして別府にはこの地獄巡りに加入してない地獄が他にもまだあって、出なくなったトコや廃れたところなんかもあったらしい。
面白い町だなぁ。