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自販機食堂

ファイル 1291-1.jpg伊勢崎市富塚町の462号沿いにある自販機店。
北関東郊外にチラホラ残る自販機のみのドライブインは、とくにこの群馬県(122号沿いとか)でよく見かけてて、寄ってみたいなーとは思いつつも寂れた雰囲気と無人による不穏な印象(ヤンキーがカツアゲでもしてそうな印象)に腰が引けてなかなか寄ることがない。
で、最近ふとWebで見かけたのがこの先月オープンしたばかりの「自販機食堂」
レトロな自販機を集めた趣味的な店のようで、これなら気軽に行けそうでいいかもと気になっていた。

店は喫茶店のような店舗で、ちゃんと店の人がいて明るい雰囲気。
自販機の数は少ないけれど、どれもレトロで不安な機器なだけに、ちゃんとした解説と案内が書かれてて店の人もいる安心感が嬉しい。

さっそくトーストサンドを買ってみた。
調理時間のカウントのレトロ感がいいねーなんて思ってたらあっという間に出来て「ちーん!」と今時なかなか聞かないレンジのベル音が鳴った。

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アルミに包まれたトーストは熱くて、備え付けのトングが有り難い。
テーブルについて開けてみると、アルミの焦げ目が不思議な模様と端が黒く焦げた大雑把感が面白く、食べたら意外とちゃんとしてておいしかった。
隣のお客さんは「なつかしいねー」と言って食べてたけど、実は僕はこれは食べるの初めて。こういう雰囲気のトコで食べてこそ有り難く嬉しく楽しく食べられる品だと思えた。

つづけてうどんも買ってみた。
これはてっきりカップ麺かと思ってたけどアニハカランヤ。汁も掻揚天も麺もちゃんとした饂飩で驚いた。立派な調理機器だねぇ。
インスタント以上立食い未満ってトコか。
カップ麺の自販機なら食べたことあったけど(自分でお湯濯ぐヤツ)これも食べるの初めて。

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ちなみにこのうどん機はテレビの深夜番組「月曜から夜更かし」でマツコさんに食べさせるためにスタジオまで運んだんだと店長さんから話を聞けた。

そしてハンバーガー。
実はこのハンバーガーがお目当て。最初に食べようと思ってたんだけど他の客が調理中で待ってたので最後になった。
ハンバーガーは若い頃にドライブ中に寄った先でよく食べてて「グーテンバーガー」というのが超お気に入りで懐かしい。

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が、
このハンバーガーは思い出の中の「グーテン~」のようなチープ感はまるでなく手作りハンバーグのようなちゃんとしたハンバーガーで驚いた。おいしくペロリと食べた。

どの品もちゃんとしてて驚いた。これって昔のまんまの食品なのかな?特製なのかな?
とにかく安心と驚きで面白い食事となった。
昭和のオートメイションの魁というかレトロな未来感というかそういうのが妙にいい味醸して面白い。
そして店長の趣味愛溢れる雰囲気とそれを楽しむお客さんとで和やかなイイ空間の店になっていた。

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