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尻屋埼灯台

ファイル 1200-1.jpg下北半島の東に尖った尻屋崎の突端にある灯台。
初めての来訪。道が一本で往復同じ道を戻る形のスポットは行ってないところが多いのだ。

広い草原の岬で根室の納沙布岬にも似た感じのする最果ての岬の灯台。
白く形はシンプルながら快晴の青空に映えて堂々と見えた。

ファイル 1200-2.jpg残念ながら参観灯台ではないので中には入れず登れず展望はできない。
それと土木遺産とか産業遺産とかの標と馬に対する注意書きはあるけど、灯台の説明版みたいなものは全然なく少々面白味に欠けた。

帰って調べれば、明治初期点灯の東北で初の灯台だとか、日本で初の霧鐘や霧笛が設置された灯台だとか(その霧鐘は何故か千葉の犬吠に展示されてるとか)戦時中には破壊された筈なのに灯りが点った「まぼろしの灯台」だとか、面白そうな来歴の灯台なのにね。

ってわけで灯台はパーッと眺めつつ、その周りの岬の草原を歩いてみた。

ファイル 1200-3.jpgここは『寒立馬』という馬が放牧されてるので、あちこちに馬糞が落ちている。。
寒立馬は南部藩で軍用馬として改良され極寒にも耐えうる昔からこの地に放牧された野放馬の愛称だそうで、この生息地も含めた県指定天然記念物。(なのに食用にもなるとか、、)
馬糞は潮風のおかげか臭わないので余り気にならないけど、気にならないだけに踏んじゃいそうで要注意。
こんなに落ちてるのに肝心の馬を一頭も見かけないと言うのは運が悪いのかな。(ウンを避けないで踏んづけるくらいじゃないとダメか?)

灯台の先にちょこっと海に突き出た岩場があったので、そこが岬の先端かと思って行ってみた。
岩場には墓石の「第二進徳丸殉難者の碑」があり、登った上の頂点に地蔵があった。
目の前の津軽海峡は海難事故の多発海域なのだそうだ。
今日は天気良く海も穏やかで、とてもそんな海域には見えなかった。天気的には運がいいんだろう。

ファイル 1200-4.jpg

眺めよくしばしここで眺望。透明度高い綺麗な海面が見えていた。
目の前の海には岩が続いて並んでた。これがこの岬の先端かな。
少し先には岩の島が浮かんでた。(トド島というらしい)

ファイル 1200-5.jpgそしてのんびりと逆光の灯台に向かって戻り、通過して今度は灯台の東側を歩いてみた。

こっちは幾つもの石碑が点在してた。
全部見る程の興味はなく一番手前の石碑「本州最果地尻屋崎」を振り返って灯台を背景に写真撮った。
ああ、こうして写真撮るための石碑なのね。確かにこっちから撮るのが光源的にも見映えいいわ。

ファイル 1200-6.jpg


ファイル 1200-7.jpg灯台の前の道の向かいには売店が一軒ポツンとあったので行ってみた。
けど食堂メインな感じだったので(腹減ってないし)覗かずにその裏に広がる草原を眺めた。

けど、やっぱ寒立馬は一頭も見当たらず。。
周りに綺麗に咲いてた撫子の花だけ撮って車に戻った。

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