八幡平市西根町平笠の岩手山の裾にある溶岩流の岩原。国の特別天然記念物。
岩手山への登山客らしき装備の人達が多かった駐車場前から「焼走り熔岩流自然観察路」という道があるようなので、短パンサンダルの僕はそっちに進んだ。
これはこれは随分と起伏無く広い岩原で不思議な風景。
噴出から260年以上経っても地形の変化無く樹木でも覆われない熔岩流の岩原は珍しいんだそうだ。
霧でその先に見えるはずの岩手山も全然見えず、霧雨が舞っていた。
片道1kmで展望台のあるトコまで横断できるようだけど、、んー、歩こうかヤメようか迷いながらも取り敢えず歩いた。
黒澤明の「夢」の鬼になったいかりや長介が喚きながら出てきそうな風景。サンダルだし、この霧で単調な景色を1km歩くのは気持的にもつらいな。
ちょこっと進むとホントに霧で視界きかず、熔岩だけのあの世だかこの世だか分からないような取り残された場所な感じ。これはつらい。
ってことで少し進んだけどやっぱヤメ。
岩に着いた苔とかその説明とか読みながらゆっくり戻った。
その展望台のあるトコは車で行けそうなので、駐車場に戻って車で移動。
道路上には「自然観察路」という案内は出てたけど「展望台」とは出ておらず通り過ぎちゃった。
随分進んでこんな先じゃない筈だと戻って「自然観察路」に折れてみたら展望台があった。
展望台の下には宮沢賢治の「鎔岩流」という詩碑があった。
展望台からは真っ白。
やっぱり霧も濃くて何も見えない風景だし、なんか霧雨は小雨になってきちゃってたので歩かなくてよかった。
でもこっち側もちょこっと歩いてみた。
何も見えないし、岩の感じも雰囲気もやっぱ同じだと確認して戻った。(こっちの方が少し苔が多いかな)
凄い風景と雰囲気は楽しめたので悪くなかった。