白山市三坂町にある戦国時代の一向一揆の城跡。
本丸下の駐車場に車を停めてあるくと、まず「アヤメガ池」という案内があった。
往時は湧き水を溜めた池だったらしいけど、ちょっとどこら辺が池なのか草とアヤメに覆われてよく分かんなかった。
けど、綺麗に咲いてたアヤメは、そんなに整備された花壇ではなくて密集してたり散ってたりと割と自然な感じで咲いてるのが良かった。
さて緩い坂を登りながら少し進むと、土橋跡や建物の礎石跡なんかがあって、整備されてて思ったよりも立派な城跡だった。
そして右手は麓の眺めが良く見えた。
登ってくる林道がぐるっと回ってて方向感覚がハッキリしなかったけど、こっち側が登ってきた側だったようだ。
そして登った先にはなんと石垣と門。
おお!戦国時代の城跡でしかも山城でこんな風に再現されてる城跡も珍しく気分沸いた。
門も虎口桝形になってて本格的。
農民の一揆による百姓の国の最後の砦、、なんてのをイメージしてたけど、こりゃ全然本格的で立派な城。
百姓の皮をかぶった本願寺の武装門徒の城郭!ってイメージチェンジ。
こりゃ信長も本気で潰しにかかるわな。
そして門をくぐると本丸跡。
広く開けた標高312mの山頂に建物の礎石もあって立派な本丸。
そしてまた立派な櫓台跡に登るといい眺めだった。
これは北東の手取川と157号方面の眺め。
その場ではどっちの眺めか把握するのに時間かかっちゃったけど、その分時間かけてゆっくり眺望。風もあって気持ちよかった。
本丸を奥に進むと、深い空堀の先に後二の丸という郭が見えた。
郭ごしにもいい眺め。振り返った本丸も広くて気持ちいい。
これ、山頂削ったんだよね。
すこし歩きまわってたら、後から人も来たので本丸から出た。
本丸の前は中丸。
休憩所の小屋とその奥に中丸門があり、その先が二の丸だそうだ。
二の丸には櫓跡が二箇所もあって、こっちはこっちで眺めよかった。
門の前はいきなりの山道で下るには早そうだった。
こんなとこで、また後からぞろぞろ人が来たので退散。
他にも幾つか郭があるけどもういいや。満足。(暑いし)
またゆっくり来た道を戻った。
アヤメの花に始まっていい眺めと簡素な石垣がカッコイイ城跡だった。
周りには蝶も飛びまわってた。
この綺麗なのは「カラスアゲハ」かな?(ミヤマカラスアゲハ?)
そういえば今年はあまり蝶にまとわりつかれないな、、、
虫のモテ期も終わっちゃったかな。
好印象の城跡だったけど、帰って調べたらかなりの心霊スポットだったとか。
ふーん。全然そんな感じしなかったな。
日本全国、沢山人が死んでるトコは他にもあるしね。
歴史ある上で眺めと造形がいい素敵なスポットだった。