7/20/sun
 奄美大島一日目ドライブ

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まだ日が昇ってない5時前に奄美大島は名瀬港に到着。

船を下りて、まずは名瀬市街を回って予約した宿の場所を確認した。

そしてドライブ!
県道で奄美大島北西部海岸沿いを西に走った。
走っている内に夜があけて、しばらく朝焼けっぽい光の中を窓全開で走行。

↑県道、大和村 大金久からみた朝日。

この北西部の海岸沿いの道のまわりは松ノ木が生えていて、奄美大島の第一印象はあまり違和感のない日本の離島って感じだった。
もっと南の島っぽい木々が生えているのかと思ってた。

←県道、大和村 名音。
島の北側の海岸の眺め。

そして県道は島の西側を走る。
この西側の宇検村から瀬戸内町にかけては島や湾が入り組んでリアス式っぽい海岸線がいい景色だった。
穏やかな内海は日が登るにつれて輝き方が違って見えて来た。

宇検村、久志。正面右の岬は枝手久島の赤崎→

over!
雲がイイ!
←路上に蟹が沢山出ていた。
車が近付いても逃げない奴が多くて困った。
そして奄美大島の南の町、古仁屋に出た。
道路案内で見た「ホノホシ海岸」というのが何となく気になったので、もう少し海沿いを走ってそのホノホシ海岸に向かった。

その道が薄紫の花やハイビスカスが咲き乱れててヤギもいたりして南の島ーな感じ満点の道だった。

ヤギが道端を歩いてた。放し飼い?→

エビの養殖池のすぐ先にホノホシ海岸の駐車場ときれいなトイレがあったので、ちょっと休憩して海岸に出た。

大平洋に面した荒々しい海岸で浜は丸く削られた小石がガラガラ音をたてていた。
海の水はすごくキレイでイイ景色だったので少しのんびりした。

←ホノホシ海岸。絶景。over!

そして来た道を古仁屋に戻った。
来た道を戻るのは僕のドライブでは珍しい事だけど、この道はなんとなく良かったのだ。

途中でちょっと脇道にそれて蘇刈の集落内を通過したりした。こういう家並みがなんとも南島と言う感じでイイ。

↑瀬戸内町、蘇刈。
over! 集落内のハイビスカス。

←ハイビスカスに囲まれた道。
花が咲けば蝶々も飛んでて、羽ばたきながら蜜を吸う小鳥とかもいた。ハイビスカス以外にもヒルガオみたいな薄紫の花もきれいに咲き乱れていた。
ハイビスカスは日本語では「仏桑華」というそうです。(そんなの聞いた事ないよ)

古仁屋に戻って国道58号を走った。
さすがに58号は島内唯一の国道だけあってトンネルも多く島内で一番走り易い道になっていた。ここでも道ばたのハイビスカスと蝶々が見れた。

58号、古仁屋にあったモニュメント→
「すべてのみちに感謝を」
「一般国道58号 鹿児島県最南端の地」
ホント感謝です。

途中で住用の道の駅によってみたんだけど、9時前では閉ってて誰もいなかった。
↑道の駅「奄美大島 住用」マングローブ館。

58号、住吉町の内海→
国道沿いの景色は海岸も穏やか。

一時間かからずに名瀬まで戻った。
名瀬は島の中心地とはいえさすがに日曜日の午前中の市街はまだ静かだった。

←58号、名瀬市街。永田橋付近。夏休みの朝って雰囲気。

さっぱりしたシュロ並木と、まだ閉ったシャッターが夏の午前中って感じでよかった。

名瀬から先も58号を走った。

58号、名瀬市鳩浜。眩しいくらいの雲がイイ→

時間的に日の光が違うのか海水自体が違うのかその先の北東部の海は凄く輝いてて不思議なくらいキレイで驚いた。。

←58号、龍郷町、赤尾木付近。over!
笠利湾の海の色は凄くキレイ。
(帰って来てから知ったけど北東部の方が珊瑚礁だらけだったらしい)

58号は笠利町の赤木名の交差点でいきなり切れる。
西の古仁屋はフェリー乗り場近くの海に向かう手前で終わっているのにこっちはただの交差点なのがつまらなかった。
どうせなら東端の笠利崎の突端まで伸ばしてほしかった。。ということで東端の笠利崎に向かった。

奄美大島の北東端、笠利崎灯台→

笠利崎も岩ゴツゴツで灯台は白く絶景だったけど、それよりもそこから振り返った太平洋側の白い砂浜の海岸線が「南の島!!」って感じで素晴らしかった。

←笠利崎から振り返った太平洋側の奄美大島。
そして海と空を車体に映したCR-X。
over! & click!

しかし何故かこの奄美大島、太平洋側は海岸に面した道がほとんど(というか、ひょっとしたら全然)ない。近い所でも薄い林一枚挟んで海を隠していた。

途中でアヤマル崎と言う所に(名前につられて)行ってみたけど、ここは人が何人かいたのでチラッと見るだけで素通りで元の道に戻った。

↑アヤマル岬。
あの上の白いのがあやまる場所かな?

←県道、笠利町、空港近く。
広がる砂糖キビ畑も南国っぽくて気持ちイイけど。。やっぱ海が見たい!

そして少し走ってたら「馬車道」というポリネシア風のお土産屋っぽい店があったので、休憩がてら寄ってみたらレストランもあったので食事をした。「鶏飯(けいはん)」という郷土料理を食べた。
←鶏飯。over!
お好みの具を御飯に乗せ鶏のダシ汁をかけて茶漬け風にサラサラ食べる。
これがんまかった!
汁まで残さず完食。
料理はうまいし店の前に広がる白い砂浜と青い海はキレイだし冷房効いて涼しいし極楽極楽。
その後は上の地図の通り国道を中心に房のようにあちこち走り回った。

龍郷町久場の龍郷湾→

↑58号、昼の名瀬市街。
商店が開いて車の通りもあって島内唯一の市街地。

県道、旧国道、林道、村道、細い道や判りづらい集落内の道とかもVAIOを頼りに走り回った。

道の島ループ橋。名瀬市街の南に出た→

道幅はともかくほとんどの道は走りやすかったけど、金作原に向かう道だけは未舗装っぽかったので入り込まなかった。。
この午後の山道ドライブは運転に集中出来たようで写真が少ない。

←名瀬の裏山。
シュロやソテツが混じって南国ムードの林。

未舗装には入らなかったけど、路面の荒れてる所は多かった→
←住用村の市からの山道で今度は立派な角の山羊を見た。
over! 近くに子山羊を連れた母山羊もいた。家族で散歩?
そういや町の肉屋には「山羊肉あります」とかでてた。。
バナナっぽい樹や大きな「ヒカゲヘゴ」というシダの樹が生えていて密林ムード→
←グラストップ越しに見上げたヒカリヘゴ。
あとは不思議な鳥の声でも欲しいところだね。
←嘉徳から太平洋の眺め。
曇ってきちゃった。

こっち向いたカーブミラー→

市から節子(共に集落の名前)に抜ける途中で道を間違えたらしく、山中のゴミ捨て場にでてしまった。ちゃんと管理者もいて、燃えないゴミや粗大ゴミが山積みになっていた。島の裏側を垣間見てしまった感じ。まあそりゃ人が生活しているんだからこういう所もあって当然なんだろうけどね。管理人がすごい訛りで道を教えてくれた。(半分わからなかった)
節子の集落入口。どの集落もこうして戸数と住民人数を男女別で記載してあった↑
そして58号を少し戻って宇検村へ出る県道を走る。

←県道、宇検村の焼打湾。
やっぱドライブは海沿いがいいね。

早朝の逆走で西から北側に抜けて、最後に大和村から中央の山を抜けようと林道に入ってみたものの、、
かなり狭い道で不安になり途中でやめて海の方向にまがり、名瀬に戻る。

崖崩れ→
路肩を迂回して通過出来るようになってたけど、細い林道を走っている途中だったので、さすがにちょっと焦った。

名瀬に戻ったのが6時頃。
まだ日も落ちてないしちょっと早いけど、朝から島内を500kmも走って充分走り切った満足感があり、これ以上走っても蛇足な気がしたのでこれにて終了。
この日思いきり走り倒したので翌日は少し観光をしようと思った。
宿に行き早速夕飯を食べて風呂に入る。宿は「すみ旅館」という名瀬の市街地の繁華街にも近い所にある宿だったので、しばらくのんびりして腹が落ち着いたら市街にでて少し飲み歩こうと思ってたものの、夕食でお腹いっぱいになりすぎてなかなか腹が減らず、その内まったりしてしまい出かける気もしなくなっちゃってこの日は早く寝た。(ちょっと勿体なかったな)
さて一日中奄美大島を走ってみた感想は、花と蝶と小動物の多いのんびりした南の楽園って感じ。やっぱり最初はどこか沖縄と比べてしまっているところがあって沖縄ほどの個性を見つけられずにアレ?と思ったりしたけど、走っているうちに沖縄よりのんびりしてて素朴な感じが良くなって来た。

何と言っても町が少ない。市街と呼べるのは名瀬の中心地から続く名瀬市内くらいで、あとは赤木名、浦、古仁屋の三ケ所くらいしか町と呼べるところは無い。沖縄で言ったら名護から北半分くらいといった感じかな。(それでもおつりくるかも)

そして小動物は車が来ても逃げない。これは要注意。島内を走っててやたら多いのが山鳩。こいつがよけなくて困る。カニ、ヘビ、トカゲ、ここら辺は路上に良く見かけるけど落ち着いたものである。カラスもトロいし町中では雀でさえよけないし、ヤギなんかホント堂々としたものである。さすがに天然記念物と呼ばれるような動物は見かけなかったので、ある意味ホッとした。

道は比較的キレイで走りやすく走り甲斐もあった。一日楽しかった。
正直言うと島に来るまでは走れるマトモな道は少なくてドライブらしいドライブにならないのではと心配してたけど、完全な取越苦労だった。


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