宇都宮市本丸町にある城跡の公園。
三度目の立寄りで点景は二度目。
宇都宮城の跡地に部分的に再現された本丸の一角という特異な形状の城址公園。
多分此処まで立派にそして中途半端に再現された城址公園は他にはなく、賛否両論だろうけど僕は素晴らしいと思える。
今日は寄るつもりなかったんだけど、この前に行ってた県庁舎の展望台がちょっとなぁ、、って感じだったので、宇都宮の好きなところとして来てみてついつい寄ってみた次第。
こんな都市部で駐車場が無料なのも嬉しい。(たまたま空いてたからだけど)
さて、初めてじゃないし公園をフラフラ歩いて休憩するだけのつもりだったけど、やっぱ歩いてたら土塁の上に登りたくなっちゃうよね。
ってわけで南側からのぼった。
再現された土塁はこの一面だけで、ほぼ正方形の形で東と南北三方を囲ってたのが往時の本丸。大きな城。
で、南西の隅の「富士見櫓」。この時間でも開いてて中に入れた。
展望は周りのビルだけで面白くないけど、高さなくとも駐車場の車がちょこっと覗けたのでOK。
そして土塁の上を歩いて中間のエレベーターを過ぎて、次は北西の隅の「清明台」という櫓。
形は富士見と変わらないけど(一間小さいらしい)、本丸の他にあった五基の櫓の中で一番高い位置にあったそうで天守の代わりだったらしいと案内されていた。だったら三階くらいにしとけばよかったのにねぇ。
ここも中には入れた。二階はやっぱり立入禁止だったけどね。
そして清明台からはその前の復元された水堀がよく見えた。立派な水堀。
栃木県庁舎は見えなかった。そりゃそうだ、向こうからこちらも見えてなかった。
外に出て、土塁の端の階段をおりようかと思ったけど、膝痛いので無理せずに来た土塁の上を戻ってエレベーターで降りた。
エレベーターの前の「宇都宮ものしり館」はまだ開いてたので、ゆっくりジオラマ模型が見れた。
まずは本丸の模型。御殿の大きさの割には随分と余裕のある本丸。この公園の再現された部分はその端の部分だけで、赤い線が引かれてた。
そして宇都宮城下模型は1000分の1で幕末慶応期だそうだ。まず城があって後ろに寺町、脇に市街と街道。
城下町の移り変わりという案内もあって、室町時代にできた寺町を中心に発展し、宇都宮氏の居館があった宇都宮城が江戸時代に大きくなったようだ。
あー多分ここに来る人の多くもそうだろうけど、興味があるのは幕末の戦乱なんだよな。新政府軍と旧幕軍の(特に新選組の土方の)攻城戦。なので、その経緯などの資料展示がないのは寂しいけど、この模型が幕末の姿というのは興味持てて面白い。
そして、土塁に開いた穴を出て堀を渡って振り返った。こっちの方が広い駐車場があって、こっちが公園の正面口。聳えるような土塁と門のような穴の異様な復元城址。他の城跡なら大手門とかがしっかり復元されるもんだけど城の横の奥の部分だけ、それでいて立派な土塁と水堀なのでちょっと他で見ない特異な城址公園に思えた。
引き返して、ものしり館の向かい側は山車のような祭具の置かれた車庫になってた。
「5時に閉まります」と注意されつつサーッと見た。
そして本丸の芝生広場でを横断。もう土塁で日陰になってたけどバトミントンで遊ぶ女の子とかいて朗らかな公園だった。
そして公園の東側の本丸としては中央に位置する辺りにある「清明館」というのを見てみた。公園事務所とトイレとかそんな感じかなと思ってたらアニハカランヤ、、ちゃんとした資料館のようで「宇都宮城VR体験」とか幟が立っていた。
ちょっと覗いてみたら「すみません5時で閉館しました」と言われた。残念。
あー失敗したかなぁ、、土塁とか櫓とか前回見たトコ上がらずに先にこっちに来ればよかったかも。とか思いながら芝生広場を駐車場に戻った。
いやいや、そんなのある事すら知らなかったので無理というもの。また寄ればいいさ。
芝生は途中で青い線が引かれてた。往時はそこまでが土塁で手前の芝生は堀だったようだ。
公園脇から奥の駐車場前までの河津桜は所々チラホラ咲き始めていた。