高山市荘川町惣則にある丘の斜面の休憩所。
国道で見た「ささゆり群生地」の案内が気になって来てみたら、どこがそれなのかよく分からず、駐車場があったけどそれ用のものなのかよく分からず、不安げに車を停めてみた。
一応建物は公衆トイレもあったので公的な駐車場だろうと思えたし、「治郎兵衛のイチイ」の案内板はあった。
まぁユリは咲いてなくても櫟の古木を見れればいいだろうと一安心。案内読むと実は推定樹齢二千年以上で国の天然記念物だそうだ。へええ。
で、その隣りに「ささゆり保護クラブ」のささゆり写真が飾られていた。やっぱここであってた。見頃は六月下旬から七月上旬と書かれてた。ピッタリのような若干早かったような。。今年は花のスポットでハズしまくってて慣れてるから、咲いてなくてもまぁ仕方ないくらいのつもりで歩いた。
まずすぐ先に見えたのが「治郎兵衛のイチイ」
木としてはそんなに大きくないけどイチイとしては大きく形もよくて立派だった。イチイの巨木では日本一だとか。っていうか樹齢二千年以上なのに整った凛々しい木だよなぁ。
治郎兵衛という屋号の家が先祖代々墓標として守り育てたそうだ。なるほど、それで根本にあるのは祠じゃなくて墓石なのね。
一段のぼった上に「北野農村公園」とあって、図でこの上の斜面がササユリの群生地と言うのが示されてた。イチイからこの斜面までが農村公園らしい。ちゃんと名前があるなら駐車場にも農村公園駐車場って示しててほしかったなぁ。
で、もう一本ある大きなイチイ(墓石もあったけどこっちは若いのかな)を見つつ、もう一段登ってみると、ぱっと見花は咲いてないけど看板があってここが「ササユリの群生地」とあり、通路以外は立ち入り禁止と草木の採集は絶対に禁止とあった。
ああ、またこのスポットも花はハズしちゃったかな、、とか思ってたら目の前に咲いてるユリがあった。お、ナイス!一気に気分上がった。
そして斜面をよく見るとポツリポツリとではあるけどあちらこちらで咲いてるユリがあって嬉しかった。花のスポットで花が見れるというのがなんとありがたい事かw
意外と大きめの花で、色は桃色のと白いのとあった。
まだ咲き始めって感じでツボミのものも多く、全部咲いたら群生地って感じなんだろうけど、ポツポツ咲いてるくらいの緑の斜面を見上げてるだけでも風が心地よく感じはよかった。ちょっと振り返ると田圃と里の谷の眺めもよくてなごめた。
後から登って来た女性は「なんだこれしか咲いてないの」と不満たらたらで声にしてて、それを耳にして逆に自分は少しでも咲いてて喜べてるのが楽しかった。
そして草原の斜面を見上げてたら、ヒグラシの声を低くしたようなぜぜぜぜぜぜぜぜという虫の鳴き声が聞こえてて、それが涼しげで心地よかった。
これはセミかな?と思って草原の先の松の枝をズームで見て探してみたけど見つからず、声に近寄って方向を特定しつつ探してみたけどやっぱり見つからず、手前の草原のバッタかなぁ?と諦めた。(帰って来てから調べたら松林のセミならハルゼミらいいんだけど 動画とってて声的にはエゾハルゼミっぽい むずかしいね)
セミは諦めてまたユリを見ながらゆっくり下りた。よく見ると下の木陰の斜面にも咲いてるユリがあり、イチイの裏あたりにも咲いてるユリがあった。落ち着いてゆっくり見なきゃだね。日陰の花の方がひっそりと優しくキレイに見えた。
そしてまたイチイの前を通って前の道に戻った。そういえばイチイの前や道の脇には植えられた菖蒲が花を咲かせてて青がキレイだった。でも天然の花の群生地で植えた花が目立っちゃいけないよねw
そして水受けの槽に溜まった水にオタマジャクシがいた。干上がらなくて良かったねぇw
ゆっくりして満足して30分で車に戻った。けど今度は目の前の田圃から聞こえるカエルの声が気になった。
田圃のカエルは意外と見つからないんだよねぇ。。セミが無理だったからカエルだけでもと目を凝らして探したけど見つからなかった。鳴き声を追って少し移動しつつ方向を特定して水面、稲の根、手前の畔など目を凝らしたけどやっぱり見つからなかった。水面から頭は出してる筈だから簡単に見つかりそうなもんだけどなぁ。だめかー、、水の中にはオタマジャクシがすぐ見つかった。。あれよりは大きい筈だよなぁ。
10分くらい頑張って諦めて出発した。っていうか、のんびりし過ぎちゃったかな。いいスポットで心地よく楽しめたので、花だけで満足して出発するべきだった。
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