記事一覧

吉野ヶ里歴史公園

ファイル 3256-1.jpg吉野ヶ里町田手の385号沿いにある国営歴史公園。

発掘された弥生時代の大集落跡で国特別史跡であり、多分日本一有名な古代集落遺跡だと思う。なので佐賀県の名所観光スポットといえばまず真っ先に挙げられるキャッチーな公園。

個人的にはやっぱ縄文時代の方が好感あって、農耕と見分階級のイメージの弥生時代はあまり好きではなく、いままで九州のドライブ中に寄りたいとは思わなかったし、今日も近くに来るまで何とも思ってなかったんだけど、まぁたまには寄ってみてもいいかな、、とか気まぐれみたいな感じで寄ってみた。

広い駐車場は有料で310円、入園料は460円。ケチな自分でもまぁこのくらいは仕方ないかというくらいかな。

えらく広いという話は聞いていたけど、さっそく入口ゲートから遺跡までは長い橋で川を越える。天気いいからいいけど暑くてすぐに汗ばんだ。
遺跡の入口で銅鐸を鳴らせた。

ファイル 3256-2.jpg

集落の入り口まではクッション性の高いゴム舗装の道で歩きやすかったけどそこまでだった。
柱の塀の内側には土掘りのような溝が掘られ槍のように斜めに立てた棒で防備してた。なるほど、城郭といえば城郭っぽくこの吉野ヶ里遺跡が城100選に選ばれてるのも少しは理解できそうだった。

中でまた地図を見てまずは南内郭にむかった。道沿いには木枝で作られたイノシシが並んでた。パッと見リアルでよかった。

南内郭の前には展示室があったので先に入ってみた。けどやや昭和チックな展示でパッとせずサーっと見て出た。

そして展望台みたいなの(櫓門?)もあったので登って上から南内郭を眺めてみた。
この南内郭は支配者層が住んでいた場所だそうだ。再現された建物より広場が広く曲輪といわれてもピンとこない感じ。城100選は再びハテナ。

中に入ると、物見櫓は登れるものもあるようで、人が途切れたら登ってみようかなと思ってタイミングを見てたけど、途切れることなかったので諦めた。

ファイル 3256-3.jpg

竪穴式住居はそれぞれ中に入れた。っていうか、竪穴式住居は縄文時代とそう変わらないのね。
王の家も王の妻の家も娘夫婦の家も造りは一緒っぽく大きさに差異は感じなかった。中に人形がいたり食器が並べられてたりしたけど、それでもどれも縄文時代とそう変わらない印象。全部は入らずにささっとまわって、他の建物も見つつ郭から出た。

次はその先、中のムラ。すぐ先だけどすぐというには思いのほか離れてた。大昔は土地あまり放題だったんだねぇ。もう少し密集してた方が機能的じゃないのかなぁ。。
中のムラは、祭祀儀礼の道具などが作られていた工房区画。住居も少し大型に感じた。

その奥に北内郭が強固な柱塀に囲まれていた。
虎口のような入口から入ると迫力のある高床の建物「主祭殿」が現れた。わぁこれは城だわ。本丸だなココ。

ファイル 3256-4.jpg

ここも中に入れるので登って入ってみた。ら、二階は祀りごとを行う場で人形が集まって会議をしていた。
三階は祈りごと人形が集まって祈祷をしていた。

北内郭は他にも高床の斎堂、祭殿、住居、倉などあり、住居に上がってみたらここは司祭者の住まいだったそうだ。普段は一切外に出れなかったそうなので住居というより座敷牢のような感じに思えた。

そしてここの物見櫓はいくらか空いてそうだったので登ってみた。
まず登ってすぐは北側の展望。遺跡の先と北の山そして北西横には堀と塀の外に屋根倉という倉庫が並んでいた。

ファイル 3256-5.jpg

ぐるっと回って南は郭の中心方向。こっちの塀の外には東祭殿というのが独立して建っていた。
暫し風で涼んで汗乾いてからゆっくり降りて塀を出た。東祭殿は夏至の日の出と冬至の日の入りを結ぶ線上にあり、季節ごとの儀式をお子あった場所だそうだ。

北内郭を出てさらに北に進むと、すぐ先に「甕棺墓列」というエリアがありあちこちボコボコほられた穴の中にはカメのようなツボのような物が入ってた。ツボは詰まり棺桶のようなもんでいわゆる墓地というわけだ。

ファイル 3256-6.jpg

そして墓地の先に「北墳丘墓」という王族の墳墓があって、中はとても見やすい展示資料館になってた。墓は上からも覗けるようになってて実物を近くで見れるし、案内説明もジオラマ模型もあって見やすい展示。新しく整ってた。

墳丘から出るとその先に園内を廻るバスの停車場があった。なんかもう歩き疲れたからあとはバスでいいやと並んで乘った。バスはすぐに来た。

バスはここから環壕集落ゾーンの横を南にゆっくり走った。戻るときに見ようと思ってた「倉と市」や「南のムラ」のエリアはバスの窓から眺めるだけでもういいやと通過。
バスは西口の駐車場前で折り返して戻って、東口の集落入口近くで降りた。

ファイル 3256-7.jpg

これでもう車に戻ろうかと思ったけど、バス乗り場の裏にあった「弥生くらし館」というのだけ見て行こうかなと思った。けどここすぐ行けるかと思いきやぐるっと回らなきゃ入口に行けなかった。
歩き疲れてたからヤメときゃよかった、、とか思ったけど、ここは新しい展示でジオラマ模型も充実しててなかなかよかった。(体験工房の方は家族連れで賑わってたので遠目で遠慮した)

こんなとこかな。いやーひろかった。思った以上に足疲れちゃった。。
帰りの長い橋が億劫だった。売店も覗いたけどなんか疲れちゃってて何も買わなかった。

全体の三分の一くらいの「環壕集落ゾーン」だけのひとまわりだったけど、充分いろいろ見れて満腹満腹。
弥生時代に対する印象は変わらなかったけど、北内郭の強固な感じや「主祭殿」がカッコよく、客観的に魅力的に思えた。まぁ、ほかの時代の史跡や遺跡も客観的な魅力を楽しんで見るだけなんだけどね。

タグ:観:遺 観:園 観:城 観:選 観:建 観:楼 観:像 観:館 観:具 観:模 楽:歩 楽:眺 楽:乗

コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
名前
Eメール
URL
コメント
削除キー
公開設定