北杜市武川町山高にある国天然記念物の桜の古木。
20号に案内板が出てたので辿って来てみた。
まだこの付近では咲いてる桜を見かけなかったから、まだ咲いてないだろうとは思ったけど、逆に空いてるだろうし時間も余裕あったので、どんなもんかと眺めつつ、咲いた時の姿を夢想できればいいなというくらいに思って来てみた。
で、来てみたら、その手前の公園の駐車場が解放されていて無料で悠々停められた。ここは満開時期でも無料なのかな?
その駐車場には広域の周辺地図しかなく、どこにその「神代桜」があるのか分からなかったけど、他の人達がチラホラ歩いてたのでそっちの方だろうと進んでみた。
ら、道の斜め前がお寺で、その周りや境内に桜の樹が並んでたので、それのどれかが「神代桜」だろうと想像ついた。
まず手前の角の先の案内板を見てみたら、それは公園にあったのと同じ広域の周辺案内だった。。なんで。
そのあたりの桜の木はまだ咲いておらず、つぼみ膨らんだ状態だったけど、その大きめのつぼみで濃い目の桃色になってた。
っていうか、よく見たら咲き始めてる花もチラホラあった。
そのまま横から進みそうになったけど、ふと振り向くとちゃんと「←順路」というのが立ってて、こっちじゃなくて畑側に進んで寺の門から入る順番だった。
寺の名前は実相寺という日蓮宗のお寺。門は開かれててやっとここに「境内案内図」があって神代桜の位置がわかった。
中に入るとまず左手の水仙の花畑が咲きそろっててキレイだった。そのバックに南アルプスの山が聳えてた。鳳凰三山かな?
そしておおきな石柱の先は棚が組まれてて脇のしだれ桜のトンネルになっていた。この桜は身延山枝垂れ桜の子桜だそうで、境内には全国の名木の子桜が集められているようだ。
このトンネルは咲いたら綺麗だろうなぁーと思って通り抜けた。ちょこっと咲いてる花もあって嬉しかった。
本堂手前からの横道に曲がって庭に進んでみると、「宇宙桜」と言うのがあった。これはNASAからスペースシャトルで宇宙ステーションに行き八ヵ月宇宙で過ごして帰国した神代桜の種子から発芽した桜だそうだ。んーよくわかんないけど、つまり他の星に桜を植えることも可能であるという事かな。花は部分的に咲いていた。
他にも小さな桜はしっかり咲いてたし、庭の外側の大きな桜も三分くらい咲いてるのがあった。
そして本堂前に進むと、桜の中で地味に見えるけど樹齢200年の「実相寺の黒松」という真っすぐで形のイイ松があった。
「本堂にお参りをしましょう」というプレートもあったので、拝んだ。
さてそして本堂の右奥の端にあるのが山高神代桜。
なんださっきのトコ横から進んだらすぐ先だったのか。まぁいいけど。
案内によると樹齢2000年と言われるエドヒガンの古木。あとは保護活動についての説明だった。明治大正の頃は樹勢が旺盛だったのが昭和に入って衰えたそうだ。たしかになんか崩れちゃったような姿で何本もの柱で支えられてやっと座ってるって感じだったけど、花は蕾をたくさんつけて、咲いてる個所もあって全然元気そうだった。
回り廻って見て、やっぱり幹は衰えて見えたけど、花は旺盛で、なんか足腰弱っても気持ちしっかりして派手好きなファンキーな婆ちゃんって感じに見えた。
天気も咲き具合もイマイチではあるけど、ちょこっとでも咲いてる花が見れてよかった。
そして空いてる状態でゆっくりまわれてよかった。他にも見てまわってる人は何人もいたけど、やっぱりこれ満開になったらこんなもんじゃなくて落ち着かないくらい混むんだろうね。
僕はこのくらいで充分。あとはキレイに撮った人の画像でも検索してみようかね。