記事一覧

信玄堤

ファイル 1279-1.jpg甲斐市竜王の釜無川にある堤防。
その名の通り戦国武将武田信玄(晴信)が整備したものだそうだ。

どんなもんか想像つかずに来てみたんだけど、駐車場に車を停めて川に歩いてみると、、

なんかただの土手だった。

パッと見、どこら辺が遺構なのかわからなかった。幾つかの三角の木組みが並んでたけど、それが堤というわけではないだろうし。

んー、今では珍しくないこういう土手を戦国時代の昔に、しかも領地中心には城郭も築かずに整備したのは立派だと思うけど、眺める分にはただの土手川原にしか見えなかった。

ファイル 1279-2.jpg

ここは御勅使川が釜無川に合流する場所で頻繁に洪水の発生する場所だったそうで、川の流れを変えて合流する角度を変えて、一番力の加わる箇所に太い堤防を造ったそうだ。

まぁ川の眺めは良かったのでしばし休憩。
川原に下ってみた。
流れが速い川に突き出すように石が組まれてたのでソコに乗ってみた。

ファイル 1279-3.jpg

川の中央から上流下流を眺められて気持ちいい。晴れてポカポカで良かった。
その石の内側の流れの緩いトコには小魚がたくさん集まってて泳ぎ回っていた。

ファイル 1279-4.jpg土手に戻って少し歩くと、さっきの三角の木組みの説明があった。
これは「聖牛」という洪水の流れを緩める為の物で、「戦国時代のこの甲州が発祥の地」だそうだ。
ああ、そういえば多摩川の羽村堰でも見かけたな。。「聖牛」なんて名前だったっけかな?

下流側の土手の外側は爽やかな小川の流れる散策公園みたいな感じになっていた。少し紅葉がキレイでいい雰囲気。
公園かと思って気にしてなかったけど、この部分も「信玄堤」。
洪水に負けないように太く強く拡張して木を植えて固めたんだそうだ。

ファイル 1279-5.jpg

タグ:景:川 観:堰 観:史 観:装 動:魚