山の神

八王子市南浅川町の20号沿いにある古民家レストラン。

西からの遠出で20号で帰ってくるときに「ほうとう」というのを見かけてて気にはなってたけど、一人で入るような店の雰囲気ではなくて毎度通過してた。というのを高尾すぎた辺りで思い出してじゃあ丁度いいからと妹に言って「行こう行こう」と乗り気なので来てみた。
20号は手前から『ごん助』という看板が出てたので見落とすことなく進んで駐車場に入れた。提灯やら見つつ店に歩くと大きな古民家を横にしたような店で祭りのような雰囲気。庭も歩きまわれるように見えてなんか山口の『山賊』とかあきる野の『黒茶屋』を思わせた。こういう店だったんだ。

入り口前には蹲のような石甕から湧水のような水が流れてて爽やかで、入ると高い天井からつるした飾りなどが華やかながらしっとりと和の雰囲気を彩ってた。
いいねーとか思ってたけど、受付で「どちらのお名前でご予約いただいておりますか」と言われ「予約なしですけど」というとじゃあ「どちらのコースにいたしますか」と見せられたメニューは全部コースで一番安くて一人七千円とかだった。。やべ、こういう店だったんだ。。妹は怯まず「コースではなく単品で食事したいんですけど」と聞くと「この先に並んだ別店舗の『山の神』という方がほうとうなどの店になってます」とのことでメニューも見せてくれた。あーそっちだったかー。助かった気分で「ではそっちに行ってみます」と外に出た。

その『山の神』は車で50mほど進んだ先に駐車場があるとの事だったけど、歩いても行けるようなので「裏を見ながら歩こう」という妹の提案で歩いてみた。

その裏の庭園は池にコイとかアヒルとかありつつも、小さな店とかは無く、林に入ると提灯や灯籠は並んでるけど特別祭りっぽくしてるわけではなく、小さな平屋のような客室の離れが沢山並んでいて、角では墨を焼いていた。こういう店だったんだ。
こっちの客じゃないしまだ別店でも食事してないので、料理を運ぶ店員さんには逢う度に「いらっしゃいませ」と言われて気まずかった。でも妹は平気で、喫煙コーナーでたばこ休憩しはじめた。つよいよな。

そして長屋門みたいなトコを抜けて更に集まった離れの横丁を抜けるとその先に『山の神』の店が見えた。
もっと区分けされた別の店かと思ったけど他の離れの一部みたいに続いてたのは意外だったので、これでいいんだよなぁ、、と横にまわってみたら、坂の下にこっちの駐車場もあったので間違いないと安心した。

で『山の神』、さっきの『ごん助』ほどは大きくない屋敷だけど雰囲気バッチリ。っていうか屋敷というより蔵だね。何かの蔵を利用した店なのかね。

入るとこちらも吊るし雛などの飾りでいい雰囲気の和風の蔵屋敷。店は意外と空いてて自分ら以外には数組の客だけで静かだった。
靴脱いで上がって、大きな囲炉裏を囲った席や、大きな屏風を背にしたテーブル席の広間を抜けて、奥の間の四人掛けのテーブル席に通された。テーブルの木も立派。

メニューを見ると妹は「あートロロごはんがいいや」と「麦とろご飯膳」にしてて、自分も惹かれたけどやっぱほうとうで来た店なので「きの子たくさん ほうとう」にしてみた。
更にメニュー見てて気になった一品料理の「鴨の唐揚げ」も追加。「鴨で唐揚げって珍しいよね」と期待した。
そして遠慮ない妹はここでもビール。ほんと父親にそっくりだw 

ってことでまず先に(ビールと)「鴨の唐揚げ」
これがんまかった!
ゴロンとしてるけど柔らかくて食感良くて脂もしつこくなくていい味。妹と二人「うまいうまい」と大絶賛。何で他で見ないんだろう?調理難しいのかな?鴨というとローストとか鍋とかで、薄く切る事が多い印象なので火が通ると硬くなりやすいのかな?たのんでよかった。

そして「きの子たくさん ほうとう」と妹の「麦とろご飯膳」も運ばれてきた。

ほうとうは鉄鍋で雰囲気よく、メニュー名の通りたっぷりのキノコ。このキノコがどれもおいしかった。麺もうどんではなくてしっかりほうとう。汁の味はさっぱりしててだしのきいた味噌でカボチャが崩れてないのでドロドロ感はなく食べやすかった。五日市とかの逃げ延びた武田のほうとうって感じかね。一口分けた妹にも好評だった。

そして遅れて「すみません乗せ忘れてました」と別皿でネギとゴボウが運ばれてきた。ネギは全部入れたけどゴボウは(わりと邪魔に感じる具材なので)入れずにそのままつまんでみたら、これが美味かった。っていうか「ちょっとちょうだい」とつまんだ妹がモロハマりで「まじうまい」とつまみまくってたw

そして妹は「いやもうおなか一杯」と御飯を三割くらい残してた。ビールなんか飲むからw
ってわけで麦とろご飯もしっかり味わえた。濃厚なとろみのおいしいトロロでおいしかった。

いやぁ、コースのみの囲炉裏焼き料理のメニューを見せられた時はマズったと思ったけど、そこで諦めずにこっちで食べれて良かった。単品のこちらは丁度いいくらいでどれもおいしくて雰囲気もよくて大満足の昼飯になった。特にカモとゴボウ。寄れてよかった。

で、帰りもゆっくり離れの林を抜けて池のアヒルやコイを見てまわって、やっぱりすれ違う店員さんに「いらっしゃいませ」と言われてこそばゆく、「安い方の客だけどねー」とか呟きつつ駐車場に戻った。

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