東近江市池之尻町の307号沿いにある溜池の公園。
トイレ行きたくて寄ってみたんだけど、ちゃんとした公園で駐車場広めでトイレも近くにあった。ナイス。
そして池はただの灌漑用の溜池かと思いきや歴史あるようで、ちゃんと由来の案内板が立っていた。
それによると古くからある恵美須神社の神泉とする天然の池で、聖徳太子も立ち寄ったそうで、奈良時代に発生した大旱魃の救済のための勅命で溜池に造成、江戸時代の飢饉では江戸幕府の命で彦根藩が大改造し、明治時代の洪水で現在の形になったそうだ。
さて、目的のトイレを出て池をゆっくり眺めた。
池に歩く途中でトカゲを見かけた。長いからカナヘビかな。
池は静かに青が深くなった夕方の空と雲を鏡のように映してた。
畔には人がチラホラいてルアー釣りしてた。うちも近所にこんな溜池あったら休日はルアーでもよかったろうにね。(でも釣り禁止らしい)
水面には菱の葉が浮いていた。遠目には花でも咲いてそうに見えたのでズームで撮ってみたけど、勘違いだった。
さてさて、神泉と崇められる池のわりに水はそんなにきれいじゃないけど、小魚くらい覗けないかなーとか思って水面を覗きながら畔を歩いてみた。
ら、少し進んだ角の所で小魚の気配。じっくり見るとブラックバスの稚魚が何匹も泳ぎまわってた。あーバスの池なのね。(ブルーギルだと小憎らしく感じるけどブラックバスはかわいく見えるのは個人的な贔屓だな)
もうひとつ先の角も覗いてみたらこっちにバスはおらず、ドジョウみたいなダボハゼみたいなのが一匹見えた。こっちは在来種かな。食われんなよ。
しばらく行ったり来たりして見て、ふと見渡すと釣りしてた若人もいなくなってたので東回りに池をまわってみた。
少し進むと水路に流れる暗渠への河口に橋が架かってて、その先はまだ夕日が差してて明るかった。
水辺には紫の穂のような花がキレイに咲いていた。(ナガバミズアオイという和名の外来種)
こっちの方はポチャンポチャン水面を跳ねるのをたまに見るけど、水面から魚影は見えなかった。少し大きめの子なのかも。
その代わりというかトンボが多く小さいシオカラトンボ(シオヤトンボ?)とか、やっぱり飛びっぱなしのコシアキトンボ、イトトンボもいた(尾の下側と先がオレンジなのでモートンイトトンボ?)。そして水面では二匹のトンボが闘ってるのか戯ゃれてるのか絡んでた。トンボは見つけやすくていいね。やさしいね。そしてみんな在来種だから尊いね。
眺めながら西の岸を歩くと、雲と対岸の森の合間に顔出した夕日が眩しく照らしていい眺め。池も静かで雲とその夕陽の光を映してて思わず足止めて眺めた。
この先の恵美須神社まで歩こうかと思ってたけど、なんかこの池の姿に満足してここでもう充分に思えたので引き返した。たまに池の公園とかドライブで寄るけど、こういう光景を見たかったんだと思えた。寄ってよかった。
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