1991/12/31 tue 猫魔
スキー場への移動の雪道ドライブ。超番外編。

この冬はスキーに燃えた冬で1シーズンで12回スキー場に行った。そのうち自分の車を運転して行ったのが5回。大雪でスキーに行くのを断念した日を含めてチェーン巻いて雪道を走ったのは4回。スキーの魅力(ブームだったし)も手伝って、まだまだ雪道の運転に前向きな姿勢だった。(でも結局、この冬で懲りた)

で、この年の暮れは福島の郡山の親戚の家に行き、そこをベースに磐梯、猪苗代方面のスキー場に行こうと計画。

前々日(12/29)に妹を乗せて箕輪スキー場に行って、福島市街から猪苗代まわって郡山までの115号→49号をチェーン走行。
少し雪道に(腰振りまくりだったけど)自信をつけた。

そして、この12/31は猫魔スキー場に向かった。

〜当時の記述より抜粋〜

さて115号を暫く走ると裏磐梯へ行く道(※1)との分岐点に出る。此処から先が大変なのである。裏磐梯方面に少し走るともう道は大雪(※2)。道端でスタックしている車を横目に時速25km三速くらいでトロトロ走ってたものの、まるで予想外、直進でスピン(※3)してしまった。
最初のスピンは動揺して暫く停止。このあたりスタック
(※4)する車だらけで酷い所では50mに1台くらいの間隔で車が沈んでた。かなり不安だったが、川崎ナンバーのCR-Xが抜かしてったので「なせばなる」のロボ根性(※5)でSTART。
併しまたしばらくして直進でスピン。この時は「えっと滑った時は滑った方向にハンドルを切って、、、わーだめだ」って感じで、もうスピンしてしまえば成す術もなく「早く止まれ早く止まれ」と祈るだけ。で、止まって暫く休憩して性懲りもなく「なんとか雪道を征服してやる」ってえのと「猫目のゴーグル
(※6)でうけをねらう」ってえので意地に成ってた。が、二度有る事は三度有るで、また直進でスピン。たかだか20km/hくらいのスピン。三度もスピンしてると慣れてしまって、ちっとも怖くなくなって「あーあーやんなっちゃうなー」って感じだった。
このスピンでキッチリ逆を向いてしまった
(※7)ので「もういいや猪苗代まで引き返して滑ろう」と思ってたらさっきの川崎CR-Xも引き返してきて貼る意地もなくなり、引き返した。

※1:現在の国道459号
※2:しかも積もり立てでフカフカの雪。
※3:一人で走ってた為に重心が片寄って片輪が空転してデフのロックが懸かって滑ったんだと思う。
※4:スタックどころかコースアウトして落っこちてる車もいた。
※5:昔の子供番組「がんばれロボコン」からの引用。
※6:猫魔スキー場で猫目のゴーグルが売っていると聞いてたので、土産にしたらウケるかなとか考えてた。

※7:つまりそれまでのスピンは丁度うまく回って進行方向かわらずだったのね。

←さすがに諦めて引き返し始めた所。
スタックしてる車が点在。

で、結局猫魔には行かずに猪苗代リゾートスキー場で滑った。

振り返れば、世間的にはバブルの末期って感じで、折からのスキーブームで猫も杓子もスキーに出かけてた。
でもまだこの時代、スパイクタイヤの使用禁止に罰則がなかった時代でスタッドレスタイヤの普及率も低く、更に四駆の車が一般的に流行り出す前の時代。みんな普通の車にチェーン巻いて一生懸命スキー場までの雪道を走ってたのだ。CR-Xあたりでスキー場に行くなんて珍しくなかった。

でも僕はこの猫魔で雪道ドライブは懲りてしまい、この年の冬以後「スキー行くなら人の車で」と決め込み、自分の車ではスキーに行かない主義になった。(その後1回だけ行ってるけどね)